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「どこの街でもおなじ」生活の息づかいが感じられるマチヤグヮー・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 小売りの原風景はマチヤグヮーだ。子どものころ、お使いを頼まれ、息せき切って近所の雑貨屋に飛び込むと、店のおばさんはいつも笑顔で迎えてくれた

 はるか遠い記憶だが、体の一部のように鮮明に刻まれている。そんなマチヤグヮーも、気が付けば私たちの周りから姿を消しつつある。小売りの現場はどこの街でもおなじみのスーパーやコンビニに代わった

 振り返ると、豊富な品ぞろえと広い駐車場を持つ大型店が零細店舗や商店街を淘汰するのに長くはかからなかった。一方それは小売りの現場が子どもやお年寄りの日常から遠ざかってしまうことだった

 新規出店や規模の拡大で売り上げを競ってきた近年の小売業界も、今回の景気悪化を受けて厳しい状況に陥っている。業界は消費者の求める価格、品質をつかむことで活路を見いだそうと必死だ

 ただ、今回の不況を機に消費者が変わる可能性はないか。例えば団塊世代の高齢化が進めばどうだろうか。彼らは従来のスーパーではなくマチヤグヮーの小売り形態に、より魅力を感じるかもしれない

 沖縄市の銀天街と一番街が中小企業庁の「新・がんばる商店街77選」に認定された。売る側と買う側に生活の息づかいが感じられるマチヤグヮー。日常が効率化されるほど、あの原風景の中に戻りたくなる。(久高将己)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月21日 
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