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感染者を責める社会「迷惑を掛けて申し訳ない」・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「周りの人や先生方に迷惑を掛けて申し訳ない」。新型インフルエンザにかかった八王子市の女子生徒が母親を通じて伝えた

 言葉を詰まらせて涙を浮かべながら、こう説明する校長の姿がテレビに映し出された。病に伏す10代の女生徒が小さくなって世間に謝罪する状況に心が痛む。同時に「謝らせた社会」のありようも考させられた

 生徒は、ニューヨークの国連本部で開かれた模擬国連に参加。食事のとき以外はほとんどマスクを着用、消毒液も持参して予防に努めた。地元の高校生との交流会は接触を避けるために中止している

 それでもかかってしまった。本来なら「何にも代え難い」(校長)はずの貴重な体験がつらい思い出に変わってないか懸念する。まん延防止を重視するあまり、感染者に不必要な重圧を与えていないだろうか

 一方で沖縄は、修学旅行などのキャンセルが相次いでいる。感染者を責める社会であれば、キャンセルはこれからも続くだろう。両者は表裏の関係を成す側面があるからだ

 最も気をつけるべきは、慢性疾患を持つ人や妊婦への感染を確実に防止して、命を守ること。少しずつ分かってきた新型インフルエンザの特性を把握して医療対策を更新しつつ、日常生活や経済活動は可能な限り今まで通りを模索する時期に来ていないか。(与那嶺一枝)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月24日 
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