SSブログ

「人手を育てられない環境」漫画やアニメは、生きている“サブ”カルチャ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 文化庁が建設費117億円を投じて計画している通称「アニメの殿堂」に、与野党の議員から中止要求が出ている

 アニメや漫画などサブカルチャーの拠点と位置付けているが、展示内容の構想さえ決まっていない。漫画の原画など収蔵品の購入予算はなく、年間運営費も試算していないのだからハコモノ行政と批判されても仕方あるまい

 1980年代には、日本の漫画の土壌を知らない欧米人から「日本人は大人でも漫画を読む」と皮肉られてきた。それが今や「ジャパン・クール(かっこいい)」と呼ばれるほどの人気ぶり。注目の作家の原画収集など、展示の中身に巨費を充てる計画であれば議論は違ったかもしれない

 一方で、指摘されながら今なお改善していないのは一枚一枚描いていくアニメ制作者たちの低賃金、長時間労働。さらには中国などアジア諸国への依存だ。基本を学ぶ場が薄ければ、業界の将来は危うい

 県内でも、国内での人手不足を補うためにアニメ制作者を育てる試みがあったが、うまくいかなかった。仕事に携わりたい若者はいるのに、育てられない環境がある

 そもそも漫画やアニメは、生きている“サブ”カルチャー。権力を持つ行政がハコモノで「保護」するより、優先すべきは若者の自由で豊かな創作活動の支援ではないか。(与那嶺一枝)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年6月14日 
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。