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警戒心を緩めない「新型」は着実に根を張り、患者は増えている・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 畑仕事は雑草との闘いだ。無精がたたり、わずかばかりの畑をほったらかしたこの夏、あれよあれよの繁茂に閉口した。日差しや気温の条件次第で勢いを増す自然の摂理をあらためて思い知る

 新型インフルエンザの国内初のシ者が県内から出た。正直、「なぜ今」という気持ちが先立つ。6月、世界保健機関(WHO)による世界的大流行宣言のあと、感染はいったん終息したように見えたからだ

 が、「新型」は着実に根を張り、患者は増えている。冷房設備に囲まれた生活のせいか。夏休みで人の往来が多いからか。ウイルス増殖の条件が整っているかもしれない。見えざる難敵の不意の来訪は、知らぬ間に茂る雑草にも似て甚だ迷惑である

 ナくなった方には持病があったという。そこを「新型」が襲った。疾患のある人や乳幼児は重症化しやすいようだ。弱きをくじく忌むべき病の本性が見える。不幸が重なったことに言葉もない

 今後、秋から冬にかけて感染拡大が予想される。敵はすみかを広げる機会をじっと待っているだろうが、いたずらに不安になることはない。数カ月前に比べ、素性は分かりつつある。要は警戒心を緩めないこと

 大きくなった雑草を除くのは大変な作業だが、小さいうちなら簡単に摘み取れる。不断の警戒が肝心なのは言うまでもない。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年8月17日 
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