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海に囲まれる島で「食材を育てる」食卓に魚がない・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 スーパーで、魚と肉類の値段を比べたらたいがい量のわりには魚の方が高い。イワシ、サンマなどは庶民価格だが、マグロのトロは手のひらサイズの切り身でも1000円を超え、近寄りがたい

 マグロ類は、乱獲の憂き目に遭い世界的に数が急減。東大西洋や地中海では、トロが珍重されるクロマグロが3年後にはほとんどいなくなるといわれるほどで、食卓を華やかにする食材も遠くなるばかり

 そのマグロ類の稚魚230匹が久米島沖で捕獲された。3分の1はクロマグロ。専門家は、稚魚の餌を知ることで養殖の生産アップにつながるのでは、と期待する

 3年前、ニホンウナギの産卵場がグアム近くの海だと報じられ、日々の食事を彩る自然の生態を知らないことに気づかされた。マグロもしかり。謎だらけの食材を口にしている、と思うと、切り身を眺める気持ちも変わる

 足元の海に貴重な資源があることにも驚いた。世界中で捕れるクロマグロの8割を消費する日本。未知の自然を思うと、グルメ、飽食の時代にもう少し謙虚であっていい。今回の捕獲を「食材を育てる」道につなげてほしい

 海に囲まれる島で、食卓に魚がないのは想像し難い。自然が与える暮らしの糧。毎日の味わいを豊かにするだけに、少しでもいい。永くつきあいたい。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年8月24日 
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