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芽生えた関心を実体あるものにするには、主体的なかかわりという作業が必要・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 時々映らなくなっていた古いブラウン管テレビが先日、とうとう力尽きた。そこで遅ればせながら、わが家も地デジの導入を実行した

 さりとて家でゆっくり見るゆとりもなく、家人の横からちらりと見る程度。たまたま見たそれにはアフリカらしき景色。鮮明な映像は一幅の絵を思わせる半面、当地の厳しい現実を美しい世界に変えていた

 世界の貧困の削減を目指すファンドがあることを知った(本紙23日付経済面)。途上国などの低所得の人々に少額の資金を無担保で融資する「マイクロファイナンス」と呼ばれる手法だ。月内にも日本で初の出資募集が行われるという

 私たちは日々、世界各地から発信される情報に接する。ただしその量が膨大だと、個々の情報は消費されていく。ハイビジョンの鮮明な映像は、付加価値の高い消費財でもあるが、その向こうには変わらぬ現実がある

  一片の情報に芽生えた関心を実体あるものにするには、主体的なかかわりという作業が必要だ。テレビが映し出す遠い国の貧困は、例えば前述のファンドにかかわることで、リアリティーを伴う出来事となる

 衆院選に関するマスコミ各社の世論調査に、有権者の意識の変化が映し出されている。それは政治が傍観する情報から主体的にかかわる現実へと変わる予兆でもある。(久高将己)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年8月25日 
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