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「世間の目、職業観」人が忌み嫌うような仕事を身内に代わって引き受ける・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 映画「おくりびと」(滝田洋二郎監督)を見て感じたのは、本土には昔から納棺師という仕事があったんだという驚きだ

 ところが後で知ったのだが、実はそれはごく最近できた職業、システムだったのである。どんないきさつがあったのか。きのうの本紙くらし面で納棺師、堀江満さん(40)が詳しく語っている。人のシをどう扱うか。とても興味深い

 納棺師が昔からあったんだと勘違いした理由はいくつかある。まず、主演の本木雅弘さんの動き。伝統芸能や茶道、武道などを連想させるような所作はいかにも日本的な文化の力を感じさせる

 次に人が忌み嫌うような仕事を身内に代わって引き受けるという役割が、いかにも昔からあったような印象がある。例えばお坊さんと同様にである。故人を悼む気持ちはあるが、できれば触りたくないというのが一般的な感情だろう

 映画では、納棺師に関する説明はない。それも勘違いの一要因かもしれない。それは作品の目的ではないからだろう。それより納棺師に対する世間の目、職業観が逆転する感動が映画の狙いだ

 納棺までの作業に一つの型を持たせ所作を様式化する。それによって格式が生まれ遺族の気持ちが救われる。介護や保育などが社会化されるなか、人のシを扱う仕事もますます注目されそうだ。(真久田巧)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年11月18日 
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