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具体的な移設先の検討もなく「傍観者」政権から逃げ出す・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「全国に沖縄の基地分散」。1995年10月の参院予算委員会で、時の自社さ連立政権が打ち上げた構想は、卑劣な米兵事件を受けた政府の沖縄への敏感な反応だった

 第一党の自民党に担がれた社会党委員長の村山富市首相が「日本国民全体が共有する一つの理解を持たなきゃいけない」と答えれば、衛藤征士郎防衛庁長官(自民党)は「北海道から九州までシェアを分担する、甘んずるという立場で考えるべきである」と

 しかし、この構想はわずか一夜の「夢物語」で終わった。翌日、首相は「(分散は)容易にできる話ではない」と発表し、具体的な移設先の検討もなくあっさりと前言を引っ込めた

 沖縄問題は先の見えぬ袋小路に入り込み、首相はそれから3カ月後に退陣。政権に就いた直後に党の従来主張を転換させ、「自衛隊合憲」「日米安保堅持」を打ち出したことも引き金となり、社会党は支持率を大きく落とした

 歴史の因果なのか。社会党から衣替えした社民党が今、普天間基地の移設先をめぐり政権の土台を揺るがし始めた。今回は民主党を支える連立の一角として、福島瑞穂党首は沖縄に寄り添う姿勢だ

 政権から逃げ出す選択は許されない。「傍観者」として歴史を繰り返すのではなく、鳩山由紀夫首相とともに泥をかぶる気概を示す時だ。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年12月5日 
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