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孤独を楽しむ術を学ぶ「おひとりさま」一人暮らしは増える・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 かつて1年間、福岡へ単身赴任したことがある。気楽な一方で、つい食事を多めに作ったり、独り言を言う自分に気付いたり、ままならない寂しさを味わった。そんなとき、電話で妻や子の声を聞くと、しおれた気持ちが安らいだ

 一人暮らしの世帯割合が、11年後には全都道府県で最多になるという(19日付本紙)。厚労省の研究所による沖縄県の世帯割合は、2005年に「一人暮らし」が27・4%で、「夫婦と子」は35・5%だが、15年には「一人暮らし」が「夫婦と子」を上回る見込みだ

 晩婚化など生活の変化や配偶者を失った高齢者の一人暮らしが増えている。長寿県の沖縄では、今でも一人で暮らすお年寄りの問題が指摘される。今後は一層、地域や行政の細かな目配りが必要だろう

 「孤独は山になく、街にある。一人の人間にあるのでなく、大勢の人間の『間』にある」と、哲学者の三木清は記した。家族で暮らしていても孤独を感じる時代である

 要は、一人暮らしでも孤立しないことだ。だれかとつながっている安堵(あんど)感は寂しさを一掃する。そのつながりをどう築き強めるか、知恵が試される

 社会の高齢化に伴い、一人暮らしは増える。「おひとりさま」がさまざまな形でつながりを作り出せる社会を願う一方で、孤独を楽しむ術を学ぶこともまた必要だろう。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年12月21日 
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