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「和睦郷里」移設問題が浮上する前、平和だった時代・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「地方自治に保守も革新もあるか。こんな小さなところで色分けしてどうする」。20年近く前、当時名護市の部長だった故岸本建男前市長から聞かされた言葉だ

 「革新のエースとも呼ばれた岸本氏がなぜ保守市政の中枢に」。何度も聞かれたに違いない問いにも、ぶっきらぼうながら、どこか憎めない独特の口調で答えてくれた。米軍普天間飛行場の移設問題が浮上する前、市民から言わせると「平和だった時代」の話だ

 2度目の北部勤務となった2005年。懐かしい顔ぶれに少しの変化がみえた。「あの人は変わったから」との言葉に、時間の経過だけでは計れない寂しさも感じた

 他の地域にも基地被害があり、選挙では選択を迫られることに変わりはない。ただ、狭い地域で、国策である基地受け入れの是非を問われ続けてきた14年という年月はあまりにも長すぎる

 市長選で当選した稲嶺進氏の「分裂させられてきた生活に終止符を打つ」との言葉は、多くの市民に共通する願いだろう

 今も市民から尊敬を集める名護親方(程順則)が300年余り前に中国から持ち帰り、日本中に普及した「六諭衍義(りくゆえんぎ)」(六つの教え)の一つに「和睦郷里」がある。今選挙では両候補とも「市民党」を掲げた。分裂の14年を乗り越える市政の実現に期待したい。(浜元克年)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年1月26日 
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