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精神的な充実と経験「オッサン」2回目の山に取りかかろうとする・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 好きな食べものはビール。最高の栄養剤なんだという。年齢が近いことも同じ「オッサン」として親しみがわく

 冬季五輪スケルトンの越和宏さんは45歳。競技前に人さし指を突き出し、「バキューン」とやるのも同世代には合点がいく。照れくさくもあるが、さりとてちょっとカッコつけたい

 他競技で五輪代表入りをめざしたがかなわず、まだ知られていなかったスケルトンに転向した。不惑過ぎてなお情熱は冷めず、メダルにこだわった

 心理学者の河合隼雄は著書『中年クライシス』で書いた。人生は平均寿命が延び、従来の一山型から双子山型になり、2回目の山に取りかかろうとするあたりが中年だと。自分の人生そのものが「作品」で、どんな人でも「創造の病」にかかるという

 越さんはまさにその通りの競技生活だったのだろう。力みなぎる10~30代をすぎ、精神的な充実と経験を新たな武器とした。最後の晴れ舞台で夢はかなわなかったが、「僕の経験を生かし、次世代にメダルを取らせるのが次のチャレンジ」。山の頂をまだ先に見据える

 表彰台のてっぺんを譲った女子フィギュアの浅田真央さんの大粒の涙にはうるっときたが、まだ人生最初の山の上り坂だ。可能性を秘めた2番だった。オッサンは4年後の「真央スマイル」満開が楽しみだ。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年2月27日 
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