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政権交代から半年「県外」の道は見通しが悪くなった・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 上空を黄砂が覆い、遠くがかすんで見通せない。この時季の風物詩ではあるが、北京では今年最大の黄砂現象が起きている。光化学オキシダントとともに、空模様が気掛かりだ

 一方で、普天間問題も風雲急を告げる。連休明けには政府案を取りまとめる大詰めの段階だ。しかし、そこに「県外・国外」の文字は見えない。「県外は難しいが、県民の気持ちを大事にしたい」と言う鳩山由紀夫首相の言葉が恨めしい

 政権交代から半年。首相や閣僚の言葉に振り回されっぱなしだ。首相が隣人の「鳩山さん」ならば、物腰の柔らかさ、質問に丁寧に答えようとする姿勢に誠意も感じられよう

 しかし、彼は国の代表。そうみると、誠意という輪郭はかすむ。日替わりメニューのような発言を、首相は「多くの意見や思いを大事にする揺らぎ」と説明するが、「揺らぎ」から「誠意」を差し引けば、「煮えきらなさ」が残る

 見方を変えれば、「人のよさ」という衣をまとった独特の言い回しは、何かしらつかみどころがなく、漠とした不安や頼りなさを感じる

 当初、「最低でも県外」と述べた首相に、沖縄と東京で同じ空気を吸っている思いもあった。しかし、半年で「県外」の道は見通しが悪くなった。同じ空気を吸っている感覚は薄い。視界不良。息苦しいばかりだ。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年3月22日 
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