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沖縄戦を取り上げた戯曲「木の上の軍隊」にどのような風刺を・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 多くの戯曲や小説を残し、井上ひさしさんが逝った。芝居を見る機会はなかったが、人形劇「ひょっこりひょうたん島」の台本を執筆し、「ムーミン」の主題歌を作詞したと知れば、なじみが深い

 日本ペンクラブ会長や「九条の会」呼びかけ人として、表現の自由や護憲、平和運動などに熱心に取り組んだことでも知られる

 2000年に講演で初めて来県。翌年には広島で被爆した父娘を描いた「父と暮らせば」が県内で上演された。沖縄戦を取り上げた戯曲「木の上の軍隊」を7月に上演予定だったが、治療のために延期を発表したばかりだった

 終戦を知らずに、伊江島のガジュマルの上で2年間を過ごした日本兵の実話を題材に、占領軍がジャズを流しているのを謀略だと思っていたという筋立てだと01年の本紙インタビューで明かしている

 「遅筆堂」を名乗ったが、徹底した資料の読み込みゆえだったという。執筆に向けて十数年前から手製の沖縄語辞典を作っていたことからもうかがえる

 「日本のさまざまな辛(つら)いことを沖縄の人が引き受けてくれたという思いがあった」と話した井上さんが、米軍普天間飛行場移設問題で揺れる今の状況をどう見ていたのか。「木の上の軍隊」にどのような風刺を込めたのだろうか。それを確かめられないのが残念でたまらない。(浜元克年)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年4月13日 
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