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「ハート・ロッカー」利口な奴らは暗闇に隠れ、俺たちを笑っている・・・大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 米軍の隠語では「棺おけ」という物騒な意味を持つ。激しい痛みとも訳される「ハート・ロッカー」はイラクを舞台にテログループが仕掛けた爆発物を処理する兵士が主人公の映画だ

 過剰な音楽やせりふは省かれ、スクリーンを通して伝わる兵士の息遣いや淡々とした行動が見る側に緊張感を持続させ、ドキュメンタリーではないかと錯覚させる。他の兵士に比べ処理班の致シ率は数倍高いという

 映画は開戦の賛否を強く打ち出してはいないが、主人公の一言は印象深い。「利口な奴らは暗闇に隠れ、俺たちを笑っている」。「奴ら」とはだれを指すのか。テログループだけではなく、彼らを危険な場所に送った人間たちは…

 現実のイラクには開戦後、多数のクラスター爆弾が投下された。不発率の高い同弾は子爆弾が二次被害を出し、子どもを含む多くの市民が犠牲になったと米英の調査団体が明らかにしている

 日本政府が沖縄戦中に限らず、県内で見つかった砲弾の処理や万が一の場合の対応に乗り出したことは一歩前進だ。ただ、戦後65年がたってもなお地中には2300トンが埋まっているとされる

 そして今も米軍の演習は続き、厄介な代物がふるさとの山や野を焼き、爆発しないまま積み重なっていく。遠く離れた中東の地と似た現実が沖縄にもある。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年4月17日 
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