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世界の常識で「無言の圧力」をかけ続けなければならない・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 輝きを失った子どもたちの目を見るのはつらい。世界で活動するNGOが集めた写真の中の彼らや彼女たち。腕や足、あるいは目を奪われ、呆然(ぼうぜん)としている

 クラスター爆弾が原因だ。第二次世界大戦以降、24カ国・地域に4億個が撃ち込まれ、うち3000万個はまだ不発弾として地上に潜んでいるという。気温の変化でも爆発する厄介者だ

 手に取りやすい大きさで着色も派手。元来は戦闘後の回収率を上げるためだったが、ゴルフボールの形状に似た弾は子どもの興味をひく。マズしさが鉄くずとしての利用価値を生む背景もある

 シ傷者の3割は子どもという。空中で開いた親爆弾が中にある数百の子爆弾を地上に降らせるため、「親子爆弾」とも呼ぶ。子が子を傷つけ、あやめる皮肉さ

 今年8月に生産や譲渡を禁止する条約が発効する。ただ、世界全体の8割前後を保有する米国やロシアなどは署名さえしていない。歩みはまだ遅いが、90年代の対人地雷禁止条約が大国の使用を思いとどまらせている歴史に学ぶべきだろう

 県内でも米軍が鳥島射爆撃場周辺で同弾の訓練を繰り返している。いずれ返還されるだろうこの島の再生のためにも、日々重なる子どもたちを含めた被害者の数を止めるためにも世界の常識で「無言の圧力」をかけ続けなければならない。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年5月22日 
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