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「抑止力」隣国とどう付き合うのか、外交ビジョンは聞こえない・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「請求書を下さい」と日本人のAさんの求めに対し、中国人のBさんは「お金をもらった後に領収書を出す」と返した。するとAさんは「請求書がなければ金は払えない」と交渉が滞った

 日中の交流事業を取り持った中国人仲介者の話。数年来沖縄に住み、双方の違いは分かるつもりだったが「こんな些細(ささい)なことでも理解し合うのに時間がかかる」と実感したようだった

 国が違えば文化的、経済的背景が異なり、生活習慣や商習慣も違うと双方に説明。互いの利益は何か、どの方法が一番早く取引が完了するかと説得し、請求書抜きの代金決済、その後の領収書発行で決着した

 考えやルールの違いを認めつつ、双方の利益のために次善策を探る―。紹介した商取引のように単純ではないだろうが、国際社会や二国間の外交交渉も、原則は同じではないだろうか

 国家の安全保障を担う基軸は、外交と防衛と言われる。普天間飛行場の移設問題では、鳩山首相がまたぞろ「抑止力」を掲げて沖縄に固定化を迫る。敵とみなした防衛論ばかりで隣国とどう付き合うのか、外交ビジョンは聞こえない

 先の仲介者は最近、新たな交流事業の内容と予算をめぐって日中の板挟みになったそうだ。「心からの理解には時間がかかる」。争わずに済む交渉術も学んでいる。(上間正敦)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年5月26日 
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