SSブログ

苦い経験を振り返り、大安売りの公約に耳を澄ませ、目を凝らしたい・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 創作小話を得意とする落語家の三遊亭楽春に、政治家の公約を皮肉った次のような作品がある

 「選挙を前にして公約、公約と連呼が各地で聞こえるね」「でも公約連呼の大安売りには気をつけたほうがいいよ」「なぜだい?」「大安売りの膏薬(公約)はすぐに剥がれるからさ」

 大安売りの公約にまんまと騙された多くの県民にとっては、苦々しい思いが込み上げてくる一節である。昨夏の総選挙で民主党が掲げた米軍普天間飛行場の「最低でも県外」との公約は、膏薬のごとくあっさり剥がれてしまった

 その公約の扱いでも、「(県外移設は)政権公約には書いていない」から始まり、最後は、鳩山由紀夫前首相が「(代表としての)個人の思いだった」と居直るなど、呆れるほどに変幻自在だった

 そして参院選に向けて今度は、普天間飛行場の「辺野古移設」を明記した。昨夏の総選挙からわずか10カ月、手のひらを返したような真逆の方針転換であり、いやはや、有権者も舐められたものである

 参院選はきょう公示され、与野党各党による公約の連呼が始まる。「経験は最良の教師である。ただし、授業料がめっぽう高い」(英国の思想家、T・カーライル)。苦い経験を振り返り、二度と騙されぬよう、大安売りの公約に耳を澄ませ、目を凝らしたい。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年6月24日 
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。