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「熱球」勝ちつづけることのできる学校は甲子園で優勝する1校・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 終わってみれば興南が持てる力を爆発させた試合だった。きのうの高校野球沖縄大会決勝。糸満も評判通りの強さで勝ち進んできただけに、多くの人が固唾(かたず)をのんで見守ったことだろう

 両校エースは全国でも屈指の好投手。興南の島袋洋奨投手は、春に全国制覇しただけあって、トルネード投法の分析記事が雑誌に掲載されるほど。片や糸満の宮國椋丞投手も月刊誌の表紙やフロント特集を飾る注目度

 予想通り、終盤まで息詰まる投手戦だった。走者を背負った島袋投手の巧みな投球術は健在。最速147キロを誇る宮國投手の直球は将来性たっぷり

 糸満は、島袋陽平捕手の攻守の活躍で流れを引き寄せたかに見えたが、巧者興南のここぞの集中打を前に、勝利の女神を射止めることはできなかった。しかし、負けて覚えるのも野球

 元高校球児の人生を描いた重松清さんの長編「熱球」に、「高校野球とは、負けることに神髄がある。勝ちつづけることのできる学校は甲子園で優勝する1校。負けることが高校野球なのです」とのセリフがある

 63校の頂上に立った興南。不断の努力の賜(たまもの)ではあるが、ライバルがいたからこそでもあり、そのすそ野には62校の涙が広がる。敗れ去ったライバルの思いを忘れず、甲子園春夏連覇へ存分の力を見せてほしい。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年7月19日 
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