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「みんな一緒、みんなが仲間」子供の多様性を認める社会をいかにつくるか・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 京大の数学教授としてジーンズ姿で教壇に立ち、多くの著作のほか、専門の枠にとどまらない評論やテレビ出演などで知られた森毅さんが亡くなった

 本紙教育面でも「ほんにゃら教育談戯」のタイトルで長年にわたって対談記事が掲載された。一貫していたのは、子供の多様性を認める社会をいかにつくるかということだったと思う

 「協調性があると、共同体に融合するが、社交性があると異文化と付き合う」「戦後民主主義の『みんな一緒、みんなが仲間』という圧力は、戦前の一致団結圧力より強い」などの言葉が印象に残る

 高野連が、球児のまゆ毛のそり込みや茶髪を禁止する通達を出した際には「時代に逆行している。軍人のお先棒をかついだ戦前の体育教師を思い出して不愉快」とチクリ。一方に偏りがちな議論にくぎを刺し、立ち止まって考える視点を与えてくれた

 100冊を超える著書には「ものぐさ」「ええかげん」などの枕ことばを記した著書も多い。肩ひじ張らない物言いで、専門性の高い領域を身近にしようとの意図の表れだろう

 4月に亡くなった多田富雄さんも世界的な免疫学者でありながら、能作家としても活躍した。両人とも、旺盛な好奇心や幅広い知識に支えられた「教養」が持つ柔軟さやしなやかさを示し続けたと感じる。(浜元克年)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年7月27日 
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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