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ネットの普及「バーチャル信仰」新聞離れが懸念される・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 ジュンク堂那覇店がオープンした。その3日前にはとまりんに宮脇書店が復活した。併せて大型書店時代の幕開けである

 両店とも開店早々に訪ねてみた。レジに列をなす人。買い物かごを抱えて大量に買い込む人。ここは本屋なのかと疑う光景に驚きを隠せない。街に人の流れを呼び込むあたりを見るとこれはもう一種の社会現象といえるのではないか

 特徴は何といっても品ぞろえの豊富さ。書架の脇にしつらえられた腰掛けで本を読む風景を見ると図書館と勘違いする。それ以上に便利かもしれない。ほしい物が必ずあるという期待感がある

 肩が触れ合うほどの人の波のなかでつくづく考えた。沖縄にもまだまだ購買力はあったのだと。同時に潜在的な消費力を掘り起こす企業戦略のすごさを見るし、感心させられる。ネット販売に飽き足らない消費者の心理を突いている

 市民みんなが記者―をキャッチコピーに展開されてきたオーマイニュース(後にオーマイライフに改称)が24日で閉鎖された。翌日確かめたうえで「お気に入り」から削除した。そこで思った

 ネットの普及で新聞離れが懸念される一方でネット新聞が消える。書店で実際に手に取らないと安心できない消費者。バーチャル信仰に待ったがかかっているのではないか。楽観的すぎるだろうか。(真久田巧)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月29日 
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将来の「安心」庶民の生活実態は改善されることなく・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 スーパーに行ったら、超低価格の独自ブランド(PB)商品が、うずたかく積まれていた。消費不振の中、生き残りをかけた業界の戦略が一段と加速してきたようだ

 大手小売りのイオンは赤字転落を受けて「イオンの反省」とした低価格宣言を軸に販売強化策を打ち出した。背景には「昨年のメーカーの値上げに対し、もっと戦えばよかった」という岡田元也社長の「反省」もあるようだ

 昨年はガソリンをはじめ、食品など身近な商品が軒並み値上げされた。前半は企業業績が好調だったにもかかわらず、庶民の生活実態は改善されることなく家計は萎縮。勤労者だけが、置き去りにされた気分だった

 それが世界的経済危機で内需に目が向けられてきた。今回の値下げの動きは、生活必需品に限らずパソコンや衣料、外食などに広がっている。業界独自の戦略に加え、政府が打ち出した追加経済対策も動きだす

 来月15日からは、省エネ家電の購入を促進する「エコポイント」がスタートする。ただ政府の対策には「需要の先食いにつながる懸念がある」との指摘もある。効果が限定的なら深刻なデフレを招く恐れもあるというのだ

 消費マインドは家計の見通しにも左右される。当面の景気底割れを防ぐことに加えて、将来の「安心」を示すことが政治の責任だ。(久高将己)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月28日 
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親からの仕打ち「震える幼い命」泣き叫ぶ声・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 春、新学期。校庭には子どもの笑顔が輝き、にぎやかな声が響く。しかし、大阪市の小学4年生、松本聖香さん(9)の笑顔を見ることはできない

 先日、奈良県の土中から変わり果てた姿で見つかり、死体遺棄容疑で実母と内縁の夫らが逮捕された。遺体には生前にできたとみられる傷があったといい、日常的な虐待の可能性もある

 自宅周辺では罵倒する声や子どもの泣き叫ぶ声が聞かれた。聖香さんは一日中、ベランダに閉め出されたこともあった。大阪なら朝夕はまだ寒かろう。震える幼い命を思うと心は沈む

 子は親を慕い、深い愛情に包まれ育つ。そこから優しさやこまやかな心遣いを学び、生きる力をはぐくむ。子にとって、親は自分を守ってくれる存在だ。信頼する親からの仕打ちを聖香さんはどう思ったろう

 親も子育ての中で、かけがえのないものへの慈しみを深める。小さな体で自分を追い、「お父さん」「お母さん」と呼ぶわが子を抱き締めたときの心のぬくもり。逮捕された実母や内縁の夫は、最悪の結末に至るまで温かい気持ちを取り戻せなかったのか

 複雑な家庭の事情もあったようだ。周辺住民や学校は聖香さんの異常に少なからず気づいていた。もっと早く手を打てなかったのか。健やかな命を守るべき大人への重い問いが残る。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月27日 
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「なんくるないさ」失敗を乗り越え、苦労の中ではぐくんだ懐の深さ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 特にテーマを持たずに取材相手とお茶を飲んだり、酒席を設けたりすることがある。先日、ほぼ8年ぶりの電話で、こうした一席を持った

 かつてサラリーマンだった森山卓さん(44)は、小さな会社の代表になっていた。今は年間約40回も島々をめぐって美しい写真を撮り、エピソードなどをホームページで紹介している

 サラリーマンを辞めると同時に離婚、バーの経営を手掛けた。しかし、軌道に乗せられず、気がつけばカードローンを抱えていた。さらに消費者金融の社員にだまされて借金が膨らんだ

 借りたのは240万円だったが、当時の高金利などで580万円に膨らんだ。ある日の所持金は、家中からかき集めても237円。自己破産寸前だったが「なんくるないさ(なんとかなる)」と食いしばった

 ほぼ返済を終えた今、友人や親族に借金のことが話せるようになった。娘が3歳になって、初めてクリスマスプレゼントの三輪車を買えた。詐欺に遭っても「苦しいときに一度、助けてくれた」と恨んでいる様子はない。高金利分は「授業料」と、払い戻しは考えていない

 合理的な考え方とは一線を画す森山さんの「人生哲学」。失敗を乗り越え、苦労の中ではぐくんだ懐の深さは、戦中戦後を生き抜いたお年寄りたちの含蓄ある言葉に通じる。(与那嶺一枝)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月26日 
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車社会は競争とイライラに満ちて、人を尋常にさせない・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 ハンドルを握ると、どうして人格が一変するのだろう。キレる怒鳴る、割り込みでもされたら一日の敗北くらいに悔しがる

 でもタクシーに乗ったら後部座席で真っ先にシートベルトを締める。対向車も含めて他人の運転を信用していないフシがある。そんな家人が運転する車の助手席は疲れる。車社会は競争とイライラに満ちて、人を尋常にさせない

 県警がレンタカー利用の観光客にアンケートをとったら、7割が二輪車のマナーが悪いと回答した。具体的には車両間のすり抜け、ウインカーを出さない、交差点付近での割り込み―などを挙げた

 筆者も信号待ちでバイクにこすられた苦い経験があり、その気持ちは理解できる。一方、バイク側としては渋滞でも前に出ていけるのがメリットか。競争する気は毛頭ないが、事故に巻き込まれたくないので心穏やかになれない

 沖縄独自と感じる交通マナーがあるのか、転勤族の友人に聞いてみた。やはり頻繁なバイクのすり抜けと、自動車道の路肩に平気で停車して仮眠をとったり携帯で話したりは「あり得ない」と言う

 全般的に乱暴ではなくルーズな印象とも。またお年寄りの免許は復帰前のが多いだろうから、再講習や周りの気配りも必要だとアドバイスする。そんな温かい気持ちとゆとりを持って運転しよう。(山城興朝)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月25日 
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「ファイナルアンサー」大人のエゴから子供たちが犠牲となる過酷な環境・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 アカデミー賞の作品賞など、8部門を受賞した映画「スラムドッグ$ミリオネア」を見た。インドのスラム街育ちの無学な青年が「ある目的」のためクイズ番組に出演し、過酷な生き方の中で得た知識で回答していく

 作品の中で、孤児となった少年たちが集められ、仕事として物ごいを強いられる場面があった。無理やり体に障害を負わされ、街角に立たされる子の姿もあった

 2年ほど前訪れた中国・上海でコピー商品や安っぽいおもちゃを売りつける小学生くらいの子供たちに、しつこくつきまとわれた。ガイドに尋ねると、小声で「ほとんど田舎の方からさらわれたり、売られた子供たち」と教えてくれた

 スケートボードに体を預け、物ごいする片足のない人もいた。「切られたんでしょうね。同情を引くために」。ガイドは苦々しそうに話した。その場面と映画がオーバーラップした

 映画の舞台となったインドや中国で見せられた現状は、貧困がその根底にあるだろう。では、経済的に豊かといわれる日本の子供たちを取り巻く環境は果たして平和だと言い切れるだろうか

 親からの虐待、殺人といった凶悪犯罪、性的被害など、大人のエゴから子供たちが犠牲となる事件は枚挙にいとまがない。この現状が「ファイナルアンサー」であってはならない。(船越三樹)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月24日 
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私のほんの一部分よ「夢やぶれて」を歌い、「夢」をつかんだ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「あなたの夢 は何ですか」。40歳を超えた筆者なら、鏡に映ったメタボ気味のおなかをさすり、きっと返答に窮するだろう

 英国のTVオーディション番組で、同じ質問に「(夢は)歌手になること」と答え、見事な美声を披露した47歳の独身女性が話題になっている。熱唱の様子は、動画投稿サイトで既に約2000万回視聴されたという

 地味な服に、パッとしない風貌。外見と「天使の歌声」の落差が反響の大きな要因のようだが、彼女は「現代社会は人を見かけで判断しすぎ」と過熱気味の人気に浮かれていない

 美声以上にイケてるのは、彼女の「言葉」だと思う。審査員から中年に達した年齢を指摘されると、「私のほんの一部分よ」と涼しい顔でいなし、「(歌手になる)夢が実現してないのはなぜ」と突っ込まれても、「機会がなかっただけ。きょう変わるかも」と

 報道によれば、世界中からファンレターが届き、本人のCDデビューも検討されているという。ミュージカル「レ・ミゼラブル」の挿入歌『夢やぶれて』を歌い、「夢」をつかんだのもシャレている

 「私にも夢見ていた日があった」「人生が希望に満ちていたあの頃」「愛は永遠に続くと思っていた…」。ほろ苦い歌詞にわが身を重ね、おなかから手を離し、遠い「あの日」を思い出してみる。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月23日 
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「土産土法」食料問題から足元の農業に目を向けよう・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「地産地消」という言葉がある。いまや聞かない日はないというほど世に氾している。政治や経済界でも定着してい濫る

 以前、それに似た四文字熟語で「土産土法」という言葉を聞いた。前者が地場産品を地元で消費しようという意味で使われるのとは少々ニュアンスが違う。地物を土地のやり方で食べようという感じか。今後注目されるかもしれない

 前者の流行した背景を考えると消費拡大のほうに重きがある。つまり経済の論理から生み出された。でも、後者は農業への畏敬の念を基に個人の生活レベルの思想として使われたのではないか

 フードアクション・ニッポンという運動が政府を挙げて取り組まれているのをご存じだろうか。日本の食料自給率を1%上げようという。これなどはむしろ「土産土法」思想に近いのではないか。農業の衰退と食料問題が絡んでいる

 土産土法のまちづくりを進めている自治体があることをネットで知った。滋賀県竜王町だ。「自律意識を高めるごみ減量運動」「農からチャレンジする土産土法」など五つの指針を示している

 なぜ地産地消のほうが定着したか。言葉の響きの悪さが災いしたかもしれないが、竜王町の取り組みから火が付く可能性もある。いずれにしろ食料問題から足元の農業に目を向けようとの動きだ。(真久田巧)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月22日 
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「どこの街でもおなじ」生活の息づかいが感じられるマチヤグヮー・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 小売りの原風景はマチヤグヮーだ。子どものころ、お使いを頼まれ、息せき切って近所の雑貨屋に飛び込むと、店のおばさんはいつも笑顔で迎えてくれた

 はるか遠い記憶だが、体の一部のように鮮明に刻まれている。そんなマチヤグヮーも、気が付けば私たちの周りから姿を消しつつある。小売りの現場はどこの街でもおなじみのスーパーやコンビニに代わった

 振り返ると、豊富な品ぞろえと広い駐車場を持つ大型店が零細店舗や商店街を淘汰するのに長くはかからなかった。一方それは小売りの現場が子どもやお年寄りの日常から遠ざかってしまうことだった

 新規出店や規模の拡大で売り上げを競ってきた近年の小売業界も、今回の景気悪化を受けて厳しい状況に陥っている。業界は消費者の求める価格、品質をつかむことで活路を見いだそうと必死だ

 ただ、今回の不況を機に消費者が変わる可能性はないか。例えば団塊世代の高齢化が進めばどうだろうか。彼らは従来のスーパーではなくマチヤグヮーの小売り形態に、より魅力を感じるかもしれない

 沖縄市の銀天街と一番街が中小企業庁の「新・がんばる商店街77選」に認定された。売る側と買う側に生活の息づかいが感じられるマチヤグヮー。日常が効率化されるほど、あの原風景の中に戻りたくなる。(久高将己)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月21日 
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「漢字百話」漢字の多様な表現力や奥深い意味にあらためて気づく・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 漢字の成り立ちを広めた故白川静さん(立命館大学名誉教授)は30年ほど前、本来の形を失いつつある漢字の状況を憂えた。漢字をめぐり、白川さんが眉をひそめてしまいそうな事態が起きている

 財団法人・日本漢字能力検定協会が、過剰な収益をあげ、高額の不動産購入が発覚。前理事長らの親族企業が、委託業務を別会社に再委託し35億円の「差益」を得たとの疑惑もある

 漢字検定は、就職・進学に有利とされたことなどから今や270万人が受験し「国民的ブランド」と言われるまでに成長した。自分の能力を高めるために、人は一つでも多くの資格や技術を身につけたいと思う

 一連の“暴走”は、漢字を餌に、受験者の気持ちを食い物にしたもので、看過できない。前理事長らは改善を訴える職員の声に耳を貸さなかったと言う。「公私混同」と「独断専行」も甚だしい

 漢検自体の信用失墜も懸念されるが、パソコンなどの普及で、難しい漢字に接する機会が増え、関心はなお高い。漢字の多様な表現力や奥深い意味にあらためて気づくことも多い

 白川さんは「漢字は、その表現のゆたかな可塑性のゆえに、情報時代のなかで、おそらくいっそう重要な機能を負う」(「漢字百話」中公新書)と記す。この騒動で、漢字の可能性が脅かされてはならない。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年4月20日 
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