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「歩む先に光がある」失敗を重ね苦境に立たされても地道な努力で輝ける・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 長いプロ野球の歴史の中で名だたる監督は多い。三原脩さん、藤本定義さん、水原茂さんらは昭和の球界の代表格だ

 それらの名将に続き、楽天の野村克也監督が1500勝を達成した。歴代5位。24シーズン目の快挙だ。1位は南海などで活躍した鶴岡一人さんの1773勝。しかし、野村監督の注目すべきところは勝利より敗戦が多いこと

 目下、1506敗。三度日本一に輝いた実績の一方で、堂々たる負けっぷりである。1000勝以上の監督では唯一負け越して、こちらは1位を独走中だ

 野村監督は、近著で「私は『失敗』と書いて、『せいちょう(成長)』と読むことにしている」(角川oneテーマ21『あぁ、監督』)と述べている。長嶋茂雄さんや王貞治さんと比べ、自らを「月見草」とたとえた気骨がにじむ

 失敗を重ね苦境に立たされても地道な努力で輝ける。きのうの試合で勝ち星は1504。「ID野球」「再生工場」など、データを駆使し、限られた戦力をフルに生かす野村野球は、1506回もの失敗から教訓を得て、勝ち越す勢いだ

 勝者より敗者が多いのはスポーツの世界に限らない。勝ち組、負け組と区別されるご時世。ましてやこの不況。自分の道を切り開くには、失敗から学び苦難を乗り越える気概が大切だ。歩む先に光がある、と信じたい。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月4日 
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