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大人並みの多忙さと情報の中、子どもが子どもらしくいられる時間・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 先日亡くなったロック歌手の忌野清志郎さんは、子どものままのような表情と旺盛かつ自然体の反骨精神で、70年代から気になる存在だった

 ステージでの奇抜な化粧と派手な衣装、シンプルなロックンロールでファンを熱狂させた。本流には乗らずとも自分流を貫く―そんな強さを感じさせるアーティストだった

 「等身大」のスタンスにこだわることが、自分本来の魅力をさらに引き出す。清志郎さんの生き方を見ていると、そんなことをファンに伝えようとしていたのだと思う

 彼が歌った「パパの歌」(作詞・糸井重里)は、家ではゴロゴロしてるだけのパパも、昼間の働く姿は光ってるぞ―という歌詞。照れながらもちょっと胸を張って子どもに言っている清志郎さんが重なった

 押し付けではなくきっかけを与えると、子どもは自ら気づき学ぶ。塾やケータイで多くの子どもたちが大人並みの多忙さと情報の中にいる。教え学びながら発展してきた親と子の関係にも、変化が生じていることは事実だ

 当方が子どもだった時代、欲しいものはなかなか手に入らなかった。でも遊びは近所の原っぱで何でもできた。何より、子どもが子どもらしくいられる時間が、今よりもずっと長かった気がする。子どもにとって等身大とは何か。こどもの日に考えてみたい。(久高将己)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月5日 
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