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弱い子どもたち「鬼母」絶望を抱えて孤立するお母さん・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 親が育てられない子どもを受け入れる赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)ができて、きょうで2年になる

 運営する慈恵病院(熊本市)は、設置を機に24時間態勢で妊娠や出産、子育てに思い惑う女性たちの声にも耳を傾けてきた。理事長は「まだまだ『悩めるお母さん』が社会に多く存在する」と実感している

 糸満市の護岸で遺棄された赤ちゃんのお母さんもまた、一人で悩んでいたのだろうか。沖縄市泡瀬で一年半前に起きた同様の事件の教訓は生かされず、やるせない思いが募る

 兵庫県では、母親が2年近く冷蔵庫に息子の遺体を隠した容疑で逮捕された。自ら警察に届け出て「夫に捨てられるのが怖く、(夫による)せっかんを止められなかった」と供述している

 子育て女性を取り巻く現実は厳しい。県内母子世帯の平均月収は15万円未満が7割。生活保護受給者も約1200世帯に上る。県警が昨年1年間で受けたDV相談は過去最多の550件だ。DV夫から逃げ出しても賃金は低く、生活安定の道は険しい

 絶望を抱えて孤立するお母さんは、時にさらに弱い子どもたちに向かい「鬼母」となる。子どもを守る第一歩は、お父さんも社会も、お母さんを支援することだ。きょうは母の日。温かな気持ちで一日を迎え、幸せを実感していますか。(与那嶺一枝)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月10日 
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