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「補正予算案」庶民が汗水たらして納めた税金と借金・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 作家の村上龍さんが10年前に書き、話題になった本に「あの金で何が買えたか」がある。大手銀行を救うため、政府が投入した公的資金の「巨額さ」をイメージしてもらう内容だった

 例えば、さくら銀行に投入された8000億円。その金があれば、米大手新聞社とNBAの人気チームを買収。さらに、タイガーウッズとライセンス契約しても、まだ152億円の「お釣り」がくる、という具合だ

 「億」「兆」と聞いてもピンとこない方でも、少しは実感がわくのではないか。つい忘れがちだが、政府が投入した資金は、もとはといえば庶民が汗水たらして納めた税金である

 きのう、衆院で補正予算案が通過した。総額は過去最大の約15兆円。政府は、経済危機対策としての緊急性を強調するが、野党サイドは「総選挙を見据えたバラマキ予算だ」と手厳しい

 確かに、首をかしげたくなる予算も少なくない。アニメを研究する施設の整備費に117億円が計上されているが、事業方針や設置場所は何も決まっていないという。深刻な不況下で、どこに緊急性があるというのだろう

 国の借金は850兆円に達し、1人当たりだと約660万円になる。今ほど、予算に対する厳しい目が求められている時はない。「あの金があれば…」と悔やんでばかりではいられない。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月14日 
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