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民間が手を出さない赤字医療。誰でも等しく、安全で最善の治療・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「キィーン」と響く歯医者さんの、あの音は齢50になっても怖い。麻酔の注射針が歯茎に刺さるのを想像するだけでも痛い

 そんな困難を乗り越え、とれた差し歯を戻してもらった。窓口で精算すると「次はいつの予約にしますか?」。まだ治療が必要かと聞いたら、あちこち虫歯があると言う。本来なら医師が説明すべきではないかと少々不満が残る

 さらに通う。しかし口を開けていては話せない。うがいのすきを見計らって疑問点を言うと、虫歯の状態や治療方法を丁寧に説明してくれた。インフォームドコンセント(説明と同意)が成立した

 経験からすると、説明が徹底しているのは県立中部病院だ。身内が不整脈の治療を受けたときは、心臓の仕組みから始まって、治療が成功しない確率まで説明があった。待合室に掲げられた「患者の権利」を読むと信頼感もわく

 つまり「国籍、人種、信条、年齢、性別、社会的身分、経済状態の如何を問わず、誰でも等しく、安全で最善の治療を受ける権利があります」を第一とする7項目。医療人の誇りと責任感がにじむ

 総じて県立病院は累積赤字が問題となるが、民間が手を出さない高度最先端医療を担いつつ効率の悪そうな説明責任も怠らないとなれば、赤字になりがちだ。その是非を判断するのは県民である。(山城興朝)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月23日 
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