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体験談には説得力がある「昔の人はえらい」便利になり汗をかかない・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 家を建てたときから触っていなかった庭の木が隣まで伸びている。これはまずいとノコギリを手にした。汗をかいて思う

 樹木は人間が知らないうちに成長する。気がつくと驚くほど年輪を重ねている。適当な時期に伐採してやらないといけない。その時期は実際にノコギリを手にしないと分からない。つまり木の成長の速度は体感しないと実感できない

 3年前、ここで初めて紹介したフィンランド生まれの健康スポーツ、ノルディックウオーキング。県内上陸時から活動しているKさんが興味深いことを話してくれた。体験談には説得力がある

 「歩いてみて、東海道五十三次など、昔の地図の行程にはなるほどと思う」という。一度に歩けるのは4から5キロが限界。そこに大抵、休憩所としての茶店がある。それが4から5カ所の地点に宿泊所としての旅籠があるというのだ

 つまり、人間1日に歩けるのはせいぜい25から30キロが限界なのではないか。そのことが実体験として歩いてみて体で分かったというのである。「昔の人はえらい。よく考えたものだ」とKさん

 世の中、便利になり汗をかかなくてもいろんなことが分かるようになった。若い記者らの仕事を見ていて痛感する。下積みという言葉が通用しない。でも思う。技術革新は必ずしも善ではないと。(真久田巧)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年5月27日 
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