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永遠に続くと信じられたGMの繁栄「アメ車」の凋落・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 日本でも大ヒットした米映画「アメリカン・グラフィティ」は、1960年代の米西海岸を舞台にした青春群像だ。印象的だったのは劇中に登場する「アメリカ車」。大きく個性的、夢のような豊かさにあこがれた

 米自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)の破たんが現実となった。4月のクライスラーに続くビッグスリーの悲劇だ。昭和30年代生まれの筆者には「アメ車」の凋落は、金融の破たんより直接響く

 個人的な思いで言えば、GMのマークは自動車だけでなく、米国の文化も内包しているように見える。前述した映画の中で流れていたオールディーズの名曲も、独特の外観のアメ車とセットで一層輝きを増すように

 永遠に続くと信じられたというGMの繁栄は、米国の繁栄の写し絵でもある。従業員らが実現した郊外の住宅での豊かな生活は、映画やドラマを通し、各国の労働者の理想像ともなった

 GMのつまずきは環境の変化にうまく対応できなかったのが一因といわれる。市場のニーズが小型の低燃費車にシフトしているのに巨人のおごりからか、大型車に頼り続けたことで結果として競争力を強化できなかった

 オバマ政権はGMを実質国有化、再建を支援することで、最悪の事態を回避する方針。病める巨人の姿は米国自身にも重なる。(久高将己)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年6月2日 
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