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勝利至上主義「勝ち」よりも、その存在する「価値」の重要性・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 スポーツにおけるプロとはどういうものだろう。プロの存在意義とは、いったい何なんだろう―。そんなことを考え、気づかせてくれる有意義な時間だった

 先日、プロバスケットボールbjリーグ・琉球ゴールデンキングスの木村達郎GMと話す機会があった。「10年間勝ち続けることができるか」という私の質問に木村GMはこう返答した

 「ほかのスポーツでも10年間勝ち続けたチームがありますか」。さらに「一般の人から同じことを聞かれたら『頑張ります』と言いますが、スポーツ報道に携わる方からそんな質問が出るとは思わなかった」。頭を殴られたような衝撃を受けた

 木村GMは「10年間、優勝を狙えるチームをつくることはできる」とも話した。勝つことの難しさを知るからこその答えだろう。勝てばもてはやすが、負ければそっぽを向く。スポーツ報道は安易に「勝利至上主義」に走る傾向にある。そんな私自身の姿勢を突いたものだと感じた

 「プロとして、いかに地域に愛されるチームをつくるか」「どうすれば、子供たちに夢と希望を与えることができるか」。木村GMは熱く、本音で語ってくれた

 「勝ち」よりも、その存在する「価値」の重要性。そのとき受けた衝撃を、今後の報道に生かしていきたい―と、深く心に刻んだ。(船越三樹)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年6月12日 
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