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風景のスッキリ感、街としてのコザは、いったいどこへ流れていく・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 胡屋十字路の空が広くなっている。歩道橋が撤去され、スクランブル交差点になったから、という理由だけでもなさそうだ

 目抜き通りの電線が地中化されたせいもある。4年前に撮った写真と見比べると、競うように掛かっていた消費者金融の看板さえ減っている。風景のスッキリ感は、何かしら経済的な活気を失いつつある一面を映すように感じる

 記憶を復帰前後まで戻す。映画館の並びに、ナショナルやコカコーラの大きなネオン看板があった。夜のセンター通りには、ボーイの呼び込み「フロアショー」が手拍子に乗ってにぎやかに響いた

 筆者は当時、中学生だったが、ビール屋を営む部活の先輩を手伝い、開店直後までバーやクラブに配達した。度肝を抜かれたのはハードロックを生で聞かせるCANNON、自然の岩壁をそのままステージの壁に使ったFIRE

 まさにROCKだ。演奏中に岩のすき間からハブが出て大騒ぎになったという話も。やがて外人相手の商売はすたれ、この場所に建ったのがコリンザ。キーテナントの撤退で、経営は先行き厳しい

 にぎわうコザの面影を残すのはゲート通りくらいか。次々とデビューする若いミュージシャンらには音楽の地下水脈が流れている。だが、街としてのコザは、いったいどこへ流れていくのだろう。(山城興朝)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年6月13日 
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