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子どもの貧困率「教育」マニフェストの争点の一つ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 ホトトギスは卵を別の鳥の巣に産み落とし、抱卵から子育てまで任せるという変わった習性があるという。「托卵」と呼ばれ、他の鳥や魚類にもみられるが、ずいぶん都合の良い習性である

 昨今、人間社会でも無責任な親の話を見聞きするが、大半の親と子の関係はそうはいかない。親は健やかな成長を願い、愛情を注ぐ。子は親と周囲の環境にはぐくまれ、大人に成長していく

 しかし、長引く不況のしわ寄せはその環境にも異変を及ぼす。学用品や給食費などを十分に払えず、就学援助を受ける県内の児童・生徒の割合が昨年、過去最高を更新した。全国も右肩上がりだ

 雇い止めや派遣切りなど、親世代の雇用環境が家計を直撃している。制度がセーフティーネット機能を一部果たしているが、それぞれの家庭は生活費を切り詰め、子にも我慢を強いている

 日本の公的教育支出は先進国の中で最低レベルのGDP比3・4%。経済協力開発機構の最新のまとめでは、「子どもの貧困率」は唯一上昇している。これでは将来に夢を描くことはできない

 「子は国の宝」。言い尽くされた言葉だが、時代が変わろうと、輝きを失うはずはない。衆院選は各政党の教育マニフェストが争点の一つになりそうだ。希望を見いだせる具体策になっているのか、吟味しよう。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年8月1日 
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