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「走った距離は裏切らない」逆境にも言い訳せず、黙々と積み上げ続けた・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「走った距離は裏切らない」。アテネ五輪女子マラソン金メダリスト、野口みずきさんの言葉だ。レベルこそ違うが、市民マラソンでもそれは変わらない

 16日、沖縄ランナーズクラブ連合会のふれあい駅伝があった。30度を超す炎天下、430人が読谷―名護間で汗を流した。恒例のオリオンビール工場での打ち上げに、崎浜啓さん(51)の姿があった

 崎浜さんは難聴と網膜色素変性を同時に引き起こす「アッシャー症候群」の障害がある。視力0・02。結婚しマッサージ店を開いた9年前、体力を付けるために走り始めた

 フルマラソンは何度も完走してきたがマンネリ化を感じ、昨年、100キロマラソンへの挑戦を決めた。先輩からのアドバイスは「10時間走れるようになれ」だった

 自宅のある本部町には、伴走してくれる仲間がいない。崎浜さんは自宅前の坂に目を付けた。85メートルと短いが、車の往来がなく安心できた。9月に練習を始め、歩くのも大変な急坂を何度も何度も往復し、12月には坂を8時間走れるようになっていた

 そして今年1月、2人の伴走者の支援を受け、宮古島ワイドーマラソンを13時間42分でゴール。県内の視覚障害者では初の快挙だった。逆境にも言い訳せず、黙々と積み上げ続けた「85メートル」は、崎浜さんを裏切らなかった。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年8月21日 
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「人形劇団かじまやぁ」郷土の素材で沖縄の子の心を育てる活動・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 人形劇団かじまやぁ(桑江純子代表)が創立35周年を迎えた。先々週の日曜、その記念公演があるというので出かけた

 プロの本格的な人形劇団としては県内唯一。ひと口に35年といってもその道のりは決して平坦(へいたん)ではなかっただろう。結成数年後からその活動を見てきた者として感慨深いものがある。よくここまでやってきたものだと拍手を送りたい

 結成は1974年2月。休眠中だった児童劇団沖縄たんぽぽの再建という形で旧沖縄キリスト教短大の学生らが集まった。10年後の頃は那覇市首里赤平の民家を借りて活動していたと記憶する

 若い団員らが小道具作りなどにワイワイしながら取り組む。一方で代表の桑江さんの人脈で多士済々(たしせいせい)な顔ぶれが吸い寄せられるように訪ねてくる。取材に訪ねたのに作業を手伝わされたりしたのがいまは懐かしい思い出になっている

 組織には紆余曲折(うよきょくせつ)がある。劇団も次第に悩みが出始め、意見の違いが表面化。結局内部分裂、桑江さんの孤軍奮闘に。そこで大きな転換がある。台湾の伝統人形劇に活路を見いだしたのである

 国立劇場での公演。人形劇だから小劇場だろうと思ったら違う。人形を投げ上げる離れ技が大観衆を引きつけ2時間持たせた。郷土の素材で沖縄の子の心を育てる活動はもっと注目されてもいい。(真久田巧)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年8月19日 
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