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マナーとエチケット、自分の行為が周りにどう影響するのか想像を巡らせる・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 照明の落ちた映画館内。スクリーンに向き合っていると、視界の端で何かが輝く。どうやら携帯電話を開いている人が客席にいるらしい

 音声を発していたわけではないが何だか気がそがれてしまった。薄暗い空間では携帯電話の画面は小さくとも意外と目立つ。しばらくして閉じられたが、明らかなマナー違反だ

 注目選手の活躍で盛り上がりを見せるゴルフのトーナメントで、観客のマナーをめぐるトラブルが相次いでいる。先日も、石川遼選手のバックスイングの途中でギャラリーの中からシャッター音が鳴った

 テレビの中継を見ている限りでも、緊迫した雰囲気が伝わってくる場面。突然集中力を乱された選手の悔しさは想像に余りある。息をのんでプレーを見守っていた周囲のゴルフファンたちも、きっと不快に感じただろう

 マナーとエチケット。並んで使われる場合も多いが、公共に対する気遣いや社会的に求められる配慮が「マナー」、相手(主に個人)への思いやりや心配りが「エチケット」という

 どちらにも求められるのは、自分の行為が周りにどう影響するのか想像を巡らせることだ。エチケットといえば、せきやくしゃみが出たらマスクを着用する「せきエチケット」。新型インフルエンザの猛威が再燃しつつある今、その徹底を心に留めたい。(奥村敦子)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年10月25日 
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困難なことに大胆にぶつかることを回避してきた日本外交を取り戻す好機・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「馬」も肥ゆる秋の空から降ってきたのが、海兵隊のパラシュートでは食や書を楽しむどころではなかろう。「日米合意」は動かせないと迫る一方、伊江島実施で決まった合意は知らんぷり

 これは詭弁(きべん)を意味する「白馬は馬にあらず」ではないのだろうか。外交力でみれば米国は「千軍万馬」。経験豊富で、したたかさを併せ持つ。対等な日米関係をめざす鳩山政権にどう喝にも似た圧力を加える

 「あん上人なくあん下馬なし」で巧みに操ろうとする。事起きれば同じ手法を取ってきたのが米国流である。気掛かりは受けて立つ政権内に「普天間決着」のプロセスにズレが目立つ点だ

 直近の選挙では民主党の沖縄ビジョンが有権者の琴線に触れたことは間違いない。ひるむことあるまい。「荒馬の轡(くつわ)は前から」。困難なことに大胆にぶつかることを回避してきた日本外交を取り戻す好機だ

 相手の顔色をうかがい拙速に結論を急ぐことがあっては、「小馬の朝勇み」と、最初だけ力が入って政権を取っても力が出せなかったと揶揄(やゆ)もされよう。それではまったく頼りのない「腐り縄に馬をつなぐ」になってしまう

 「馬やせて毛長し」。焦りは知恵を鈍らすという。これまでの発想に固執せず、自由な発想と行動で、「天馬空を行く」の気構えで事にあたってほしい。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年10月24日 
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強いストレス「阿吽の呼吸」場の雰囲気や流れにうまくのって生きる・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 ガチュン(メアジ)が珍しくたくさん釣れた日、1匹だけ交じった赤い小魚を見て、息子が一言。「げっ、この魚KY(空気読めない)」

 何も魚を非難しているのではなく、仲間外れ=空気が読めないやつ、という意味で使っているらしい。私たち日本人は、場の雰囲気や流れにうまくのって生きることをしばしば要求されるが、小学校低学年でもそうなのだろうか

 いわゆる「阿吽(あうん)の呼吸」は、こちらの想定通りに相手が動いてくれないとき、強いストレスとなる。「いちいち言わなきゃ分からんのか」は、相手からすれば「ひとこと言えばすむことなのに」。逆に摩擦の種になりそうだ

 19日付くらし面の読者エッセー「くさぐさ」を、ウチアタイしながら読んだ。投稿した石川裕子さん(43)の夫は、手料理を何度も何度もほめちぎってくれるのだとか。「うまい」「おいしい」「最高さぁ」

 シンプルだけど愛情にあふれた温かい言葉は、裕子さんの生きる支えとなり、子どもらにとっても、幸せがありきたりの生活の中にあることを気づかせてくれるだろう、とつづる

 人はみな違う。同じ屋根の家族でさえ、心奥はつかめない。いわんや学校・職場・社会をや、だ。近しい人だから余計言いにくいこともあるが、仏頂面や深読みするよりは心の健康にいい。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年10月23日 
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「子どもじみた」人を騙したり、疑ったり、未熟なのはどっちですか・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 稚拙な騙(だま)しや行為のことを、「子ども騙し」「子どもじみた…」と言う。子どもは未熟であるという、大人側の偏見がこもった響きがある

 ただ、そんな言葉の対象になるのは常に大人の方だ。米国で、6歳の男児が気球に乗って流されたとの通報があり、テレビ中継された追跡劇の結果、男児は自宅付近で無事見つかった問題は、両親の自作自演だったことが発覚した

 「子ども騙し」の手口がバレた発端は男児の言葉だった。テレビに出演した際、「ショーのためにやった」と発言し、やらせ疑惑が浮上。専門家の鑑定で、気球には最初から男児を乗せて空を飛ぶ能力はないことがわかった

 報道によると、捜査当局は両親に加え、やらせに加担した疑いのあるメディア関係者も共犯で訴追することを検討しているという。子どもじみた大人ばかりで困ったものだと、あきれた方も多かったはずだ

 童話「星の王子さま」にこんな一節がある。「大人は、だれも、はじめは子どもだった」。人を騙したり、疑ったりすることとは無縁な純真な心を、人は大人になるにつれ、失くしていくのだという

 そもそも、「子ども騙し」「子どもじみた」との言葉の存在も、子どもたちにとっては実に失礼な話であろう。「未熟なのはどっちですか」と突っ込まれたら、答えに困ってしまう。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年10月22日 
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日本農業の再生「百年の大計」取り戻すことはそう簡単ではない・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 基地問題に比べ県内ではあまり話題になっていないが、民主党の政策転換の目玉に農業政策がある。戸別所得補償制度だ

 選挙中からバラマキだとの批判があったが、自民党が戦後、採り続けてきたいわゆる減反政策からすると大きな改革ではある。日本農業の再生をどう考えるか。百年の大計といった長い目で見ると実に重要な問題なのに影が薄いのだ

 日本農業の衰退は食の欧米化による米の消費量低下からくる減反。それによる農業離れが考えられる。食の変化と核家族化の進展は卵が先か鶏が先かの議論だが、ここへ来て光明も見えてきた

 企業の農業参入が脚光を浴び始めているのだ。コンビニ業界が先駆けかもしれない。生産から販売まで中間業者を入れずに自前で賄ってしまおうという発想だ。背景には外国産に対する懸念からくる食の安全への国民の期待もあろう

 NTTコミュニケーションズのように農業分野への参入に向け社員らに生産体験活動を始めた企業もある(9月26日付日本経済新聞)。農業体験を基に生産者情報などをネットで提供するとか

 国策で農業から工業社会へと変えられ、衰退。今度はI・T、消費社会のほうから農業に目が向けられている。皮肉なものだ。ただ農業社会が培った心の豊かさを取り戻すことはそう簡単ではない。(真久田巧)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年10月21日 
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楽しむ「まだ半分」自身の行動を適応させる選択肢を多く持っている・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 コップの水は「もう半分」か「まだ半分」かは、物事のとらえ方の例え。同じ量でも、どちらで見るかで心の持ちようが違ってくることは、ご存じの通り

 これが、例えば困難な仕事をストレスと感じるか、やりがいと感じるかでシ亡リスクにかかわってくるとなると、冷や汗ものだ。ところが公的機関の調査でその関連性が明らかになったという

 厚労省研究班の発表によると「生活を楽しんでいる意識」の高い男性は、脳卒中や心筋梗塞(こうそく)など循環器疾患の発症やシ亡リスクが低い傾向が現れたというのだ(本紙18日付)

 県内保健所管内の在住者も対象にしたこの調査では、関連が見られたのは男性だけらしい。働き盛りの男性ほど、家庭・仕事と背負うものは重くなる一方だが、それらを「楽しむ」発想の転換が必要ということか

 調査結果を分析した琉球大学の白井こころ准教授(社会福祉学)は「意識の高い人は、自身の行動を適応させる選択肢を多く持っている」と話し、ストレス要因への対処法を持つことが健康につながっている―とみる

 「頭では分かっているが…」と弁明してもデータの前では説得力を持たない。「まだ半分」の意識で生活を楽しむ気持ちのゆとりを持ちたい。まずは自分自身と周りの幸せのために―と思うことから始めたい。(久高将己)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年10月20日 
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環境づくり「臓器提供」激しい動揺と限られた時間の中での重い選択・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 できるだけ遠ざけたいもの、に「シ」がある。しかし、年齢とともにシに接する機会が増え、考えることは多い

 改正臓器移植法が成立し、生とシをどう見つめるかが問われている。世論調査で、家族が脳シになった時、本人意思が不明でも臓器提供に同意するという回答がおよそ4分の1を占めた。一方で、本人が提供の意思を示した場合の同意は6割に達しなかった

 法改正については82%が評価したが、個別のケースでは微妙な数字が並ぶ。「脳シは人のシ」とした人は大幅減少だ。臓器提供を望まないのに意思を示さない人の割合が多いのも気になる。反発を恐れて回避しているようにもとれる

 移植手術を待つ人と、脳シ状態の家族がいる人、ともに生への願いは同じだが気持ちはぶつかり合う。シ生観ともかかわるだけに答えを見つけるのは容易ではない。調査結果には、「シ」を前にしての葛藤(かっとう)やためらいが見える

 シは、思いがけずやって来ることが多い。肉親のシに接し、臓器提供の問題が持ち上がった時、どれだけ冷静に対応できるだろう。激しい動揺と限られた時間の中での重い選択。後悔しないためにも心の準備をする環境づくりは欠かせない

 距離を置きたい「シ」。されど、厳かな終末のありようを考えれば、敬遠してばかりもいられない。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年10月19日 
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新聞週間「新聞と私」将来に希望がもてる、再び手にするのを心待ち・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 少し遅めの夏休みをもらい、県外を旅した。移動先で新聞を読むのも、楽しみの一つ。今なら政権交代の地方への影響がひしひしと伝わってくる

 新聞週間にちなんだ、ある記事が心に残った。夫が派遣切りに遭い、その後に離婚。経済的に厳しくなりやむなく新聞購読をやめた女性からの手紙が新聞社に届く。記者が訪ねて話を聞いている(15日付朝日新聞大阪朝刊)

 かつては家族で取り合うように紙面を広げ、隅々まで読んでいた。料理のレシピや節約法、健康の話題、病を克服した人の話…気に入ったり励まされたりした記事は、切り抜いて冷蔵庫に張ったという

 50代のその女性は現在求職中。「働くところを探して、頑張って、また読みたいなあ」。親しんだ紙面を再び手にするのを心待ちにしている。新聞に携わる一人として、一日も早くその日が訪れるよう願わずにはいられない

 本紙も、新聞週間初日の15日に「新聞と私」と銘打って各界の読者の声を掲載した。「きめの細かい情報が入手できる」「考える手がかりになる」「地域の環境問題をもっと取り上げて」「専門記者をぜひ育てて」―さまざまな意見が寄せられた

 厳しい指摘も新聞の果たす役割が期待されているからこそ。現実を冷静に見つつ、将来に希望がもてる紙面を心掛けたい。(奥村敦子)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年10月18日 
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戦火に追われ、抑圧された孤独な心「幽霊」武力に頼らないイスラムとの対話強化・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「あなたの最も怖いものは何ですか?」と問われたら、どう答えますか。ひところなら地震、雷、火事、おやじが定番だったが、時代とともに変化しているようだ

 ある民間会社の調査によると、おやじや雷を押しのけて「通り魔」や「クレーマー」が顔を出した。選択肢を広げれば、新型インフルエンザやインターネットの悪用も上位に名を連ねるだろう。回答の中から社会の歪(ゆが)みや実相が垣間見えてくる

 住む場所や年齢によっても大きく違ってくる。紛争が続くアフガニスタン。子どもたちを対象としたユニセフの数年前の聞き取りで、一番多かったのは「幽霊」だった

 銃を持った男や爆発音、危険な場所を上回ってのトップだった。幼いころにだれもが怖がった「お化け」とは異質のものだ。子どもたちが描いた幽霊の絵からは、戦火に追われ、抑圧された孤独な心理状態が描かれていたという

 米国はアフガニスタンへの増派を進めているが、戦況は悪化の一途だ。現地の司令官はまん延するアフガン政府の汚職体質が改善されない限り、情勢の好転は望めないと指摘している

 国際協調や核廃絶を掲げ、ノーベル平和賞受賞が決まったオバマ大統領だが、武力に頼らないイスラムとの対話強化なしには、アフガンの地に「幽霊」がのさばるばかりだ。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年10月17日 
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初心者にありがちな「那覇大綱挽」押し合い圧し合いは祭りの醍醐味・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 11日の那覇大綱挽(ひき)でちょっとした恐怖を味わった。空手ガーエーなどが終わり、男綱と女綱をカヌチ棒でつなぐため、会場の久茂地交差点中央に「綱寄せ」が行われたときのこと

 長さ200メートル、重さ43トンもの綱を人の力だけで移動させるのだが、会場中央部に綱を引く人がなだれ込み、右へ左へ人波にもまれて撮影どころではない。正直、カメラを守るのがやっとだった

 会場では映像の生中継などはなく、人垣の後方からは何も見えない。シャッターチャンスを狙って、報道陣はもちろん、観客も必然的に中央部に押し寄せてくる

 携帯電話で画像や動画を撮るのはまだしも、報道陣と同じように自由に撮影させるよう求める観客もいる。また綱引き後は、縁起物の手綱を持参した刃物で切り取る外国人や若者の姿が目立った

 過去に取材した同僚は、綱寄せでの筆者のパニックを「初心者にありがちな」と笑うが、実際泣きながら会場から離れる男児もいたし、笑えないケースがあるのも事実

 ただ、綱引きそのものに混乱はなかった。押し合い圧(へ)し合いは祭りの醍醐味(だいごみ)であり、手綱を土産に皆、満足そうに帰路についていた。それだけに綱寄せの方法やガーエーの見せ方、観客の撮影や刃物の持ち込みなどは、来年の40回大会に向け、一考に値すると思うのだ。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年10月16日 
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