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希薄化「無音の盆踊り」音を出す方も受け取る方も互いを思いやりつつ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 携帯ラジオからイヤホンで曲を聴きながら、住民たちが舞う「無音の盆踊り」がこの夏、県外のある街で行われた。騒音への配慮と地域振興を兼ねた「実験」らしい

 「炭坑節」などを踊ったが会場は静かで踊り手の草履の音まで聞こえた、との記事ににぎやかさがあってこそ祭りなのに、と不思議な思いがした。太鼓をたたかずにエイサーを舞うようなものではないか

 本紙子ども新聞ワラビーに先月、「エイサーは騒音?」の見出しで高校2年生の投稿が掲載された。エイサーの練習がうるさいとの苦情で、仕方なく狭い室内でバチにタオルを巻き練習したという話を知った投稿者

 「エイサーは沖縄の文化。私は夏が来たと実感するのですがそんなに不快に思うものでしょうか」と疑問を投げ掛けていた。その気持ちはよく分かる。一方で音に対する感覚は人それぞれなのも事実だ

 先日のNHK「クローズアップ現代」によると、子どもが公園で遊ぶ声などへの苦情が自治体に相次いでいる。これまでなら気にならなかったはずの音。背景には住民同士の関係の希薄化があるようだ

 生活様式が変わりさまざまな事情はあるにせよ、祭りの風情を感じる心のゆとりは持ちたいもの。音を出す方も受け取る方も互いを思いやりつつ、その響きを楽しみたい。(奥村敦子)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年10月11日 
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青々とした地球で非核の花や実がなるために、平和の肥やしをどう注ぐか・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「非核平和 永久に護らす 神あらば 青き地球は 亡びざるべし」。広島と長崎で二度被爆した山口彊(つとむ)さんが詠んだ歌だ(8月10日付本紙)。黒い地球にしてはいけないとの願いが込められている

 広島市が、長崎市とともに2020年の夏季五輪招致へ動き出した。同年は平和市長会議(会長・秋葉忠利広島市長)が提唱している核廃絶の目標年でもある

 招致構想は、急拵(ごしら)えにも見えるが、秋葉市長は昨年9月、市の広報に「夢」として提案。核廃絶実現を「21世紀最大の出来事」とし、20年五輪は「戦争や紛争を中止するための働き掛けを全力で行う行事」と位置づける

 非核の「夢」は、世界に広がっている。プラハ演説で、オバマ米大統領がまいた種は、ノーベル平和賞決定で芽を出し、今回の五輪招致で葉を広げたようにも映る。青々とした地球で非核の花や実がなるために、平和の肥やしをどう注ぐか

 確かに道は険しい。世界にはびこる核信奉を阻むことは不可能にも見える。被爆地、広島と長崎の提起は未来を探る試金石だ。頑(かたく)なな核抑止論を解きほぐす努力を続ける必要がある

 山口さんは、90歳を超え、なお原爆の酷(むご)さを語り続ける。ひたむきな姿勢を見習い、これからの招致運動を、被爆の現実を世界へ伝えるための好機にしたい。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年10月12日 
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