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華やかな琉舞の陰で、涙ぐましい努力があって現在がある・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 きのう那覇のホテルで開かれた琉舞重文指定と組踊道具・衣裳製作修理の選定保存技術選定祝賀会は感慨深い時間だった

 華やかな琉舞の陰で見過ごされそうなのが組踊道具・衣裳製作修理の仕事。なにしろ戦後、新聞社の後押しもあって復興された琉舞に比べ道具や衣裳といった有形の物は沖縄戦でほとんど消失。その製作や修理の技術は手探り状態だ

 11日の別刷り特集で念頭に置いたのは伝統文化をここまで継承してきた先人の苦労の上にいまがあるという視点だった。道具の保存技術に関してもそう。故・島袋光史氏を忘れてはならないと

 実は今回の保存技術選定は組踊道具製作保持者だった島袋氏のシ去後、その指導で育った伝承者らを制度的に支援しようということなのだ。「光史氏は常に私たちのことを気に掛けてくださった」と技術保存会の金城裕幸会長はいう

 生前、筆者のインタビューに応えて「終戦直後、何もないなかで自分なりに工夫して大道具、小道具を作ってきた」と語っていた。そうした涙ぐましい努力があって現在があるのだと痛感する

 国立劇場おきなわの宜保榮治郎常務は37年前に組踊が重文指定された際の県の担当者。「東急ホテルでつつましくやった」と思い出す。今回の華やかさは琉舞隆盛の表れだが、原点は忘れたくない。(真久田巧)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年10月14日 
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