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観光=お遊びで来ているわけだから、会話も楽しみの一つと言われれば・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 日本人のお行儀の良さは際立っていた。先日韓国を旅して感じたのだが、公共の場、特にバスや船の中では周囲に迷惑をかけないよう皆が静かに過ごしていた

 ところが中国や韓国の人はそんなのお構いなしだった。観光=お遊びで来ているわけだから、会話も楽しみの一つと言われればそれまでだが、とにかくよくしゃべる。しかも大声を出し合っているから、「相手の話は聞いてないはずよ」とわれら沖縄側がジョークにしていたほど

 ところが上には上がいて、ベテランの韓国人ガイドによると、フランス人が一番とのこと。ただ、おしゃべりを悪い意味ではとらえておらず、逆に沖縄側が「日本の他府県のお客さんと比べて質問も少なく、ガイドとして寂しい」と言われる始末だった

 沖縄、本土、韓国、中国、フランスと並べてみると、そのまま外交舞台での力関係を示しているようで面白い。これに北朝鮮や米国が加わると、沖縄はさらに順位を下げる

 首都・ソウルは高層マンションが林立し、韓流ドラマのスターの写真と日本車以外の車があふれ、繁栄を謳(おう)歌(か)しているようだった。遠い沖縄で気にするのがばからしくなるほど〝脅威〟は感じられなかった

 那覇空港に戻ると、軍用機の離陸音が出迎えてくれた。韓国では一度も耳にしなかった爆音だった。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年11月13日 
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終着駅だけはちゃんとしておきたい。そうしてからフルに働いて華々しく生きてやろう・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 生前に自らの墓を造るのは今や珍しくないが、俳優の森繁久弥さんはかなり風変わりだったようだ

 大学時代の友人だった石屋の社長を訪ねたのは、昭和25年、森繁さんが30代後半の時だ。初の主演映画「腰抜け二刀流」の出演料を手に頼み込むと、友人は聞いた。「何も、めでたい初主演の収入でつくらなくてもいいのでは…」

 森繁さんはこう言い返す。「拾った後半生に開運のきざしが見えて来たから、その出発に当たって、まず終着駅だけはちゃんとしておきたい。そうしてからフルに働いて華々しく生きてやろうと思うんだ」(『森繁自伝』中央公論社)

 その言葉通り、森繁さんは映画や舞台、テレビ、ラジオなどで幅広く活躍し、戦後芸能界の先頭を走ってきた。洒落(しゃれ)っ気も常に忘れない明るい人柄で、世代を超えて愛された希有(けう)な存在だった

 そんな森繁さんがおととい、96歳で亡くなった。生前に造った自身の墓の隣には、父親代わりでもあった亡き兄・弘さんが眠る。その墓前で、森繁さんは次のような言葉で、俳優としての大成を誓っている

 「思い切ってやって、やって、やりまくって、いっさいの悔いもなく、手ぶらでここに来るつもりです。楽しみに僕を見ていてください」。誓いを果たし、今ごろは、大好きだった兄に優しく迎えられているはずだ。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年11月12日 
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沖縄の基地問題「県民が一つに」望まぬものを飲ませようとするから、混迷が生じる・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 作家の佐藤優さんが近著のテーマについて、本紙掲載の記事で語っていた。母親の出身地である久米島の伝説に触発され、国際情勢を権力の中心ではなく、抑圧された民衆の視点からとらえ直したという

 「世界は久米島の新垣の杜(もり)から始まった」という伝説の一文は、当方にある政治家を連想させた。2000年の沖縄サミットの際に名護市長を務めた故岸本建男氏だ

 むろん同列には論じられないが、サミットの地元開催について「世界が一瞬、名護を中心に回っていると実感した」と、彼が残したせりふがよぎったのだ

 あれから10年近い歳月が流れたが、サミットの影の部分としてあった普天間移設問題は残った。そして今また、県民全体の大きな課題として浮上した。2万1千人が参加した8日の県民大会、そこで示された意思は明確だ

 原点に戻ればよい。名護は市民投票で基地の受け入れを拒否したのだ。望まぬものを飲ませようとするから、混迷が生じる。「今こそ保革を超えて県民が一つになるべきだ」(翁長雄志那覇市長)に同感する

 沖縄の基地問題を取り巻く状況は、政権交代で変わったと受け止めている。鳩山政権を実現させたのは、民意というエネルギーだった。今回示された県民意思を受け止めることに政府は逡巡(しゅんじゅん)してはならないはずだ。(久高将己)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年11月10日 
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「基地問題」私たちが望む沖縄の姿をこの手で引き寄せるために、今度こそ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 ベビーカーを押し、あるいは小さな手を直接引いて若い母親たちがやってきた。部活を途中で切り上げたのか、ユニホーム姿の高校生たちもいた

 取材班の一人として参加した1995年の県民総決起大会。終盤になっても会場へ向かう人の波は途切れなかった。「沖縄の思いをしっかり伝えてよ」。参加者に声をかけると取材するこちらまで励まされた

 もう傍観者ではいられない―それまで反基地運動に無縁だった多くの人たちがあの日、自らの意思で会場に足を運んだ。一人一人の力は小さいが、万人が集まれば強いメッセージを発信できると実感できた1日だった

 あれから14年。基地問題は幾つもの節目を迎え、そのたび「今度こそは…」という淡い期待と「やはり駄目なのか」との失望を繰り返してきた。無力感にかられ、日々の生活に追われていると、世代や立場を超えて心を一つにした、あの日の思いが次第に遠くなっていく

 「沖縄の方々の思いを受け止め、真剣に取り組む」と米軍普天間飛行場の移設問題で公言した鳩山由紀夫首相。迷走する内閣の動きを連日の報道でみていると、首相発言をどう解釈したらいいのか理解に苦しんでしまう

 だからこそ沖縄の意思をはっきりと示したい。私たちが望む沖縄の姿をこの手で引き寄せるために、今度こそ。(奥村敦子)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年11月8日 
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普天間飛行場の移設問題「悠々として急げ」13年かけて実行に移せなかった計画・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 作家・開高健が座右の銘としてよく口にした言葉だ。「悠々として急げ」。相反する二つの意味があるが、事を進めるに焦りは禁物で、決断は失敗なきよう迅速にという含蓄がある

 普天間飛行場の移設問題で、結論時期を問われた鳩山首相は「急いては事をし損じる」とした。その通りだ。13年かけて実行に移せなかった計画の本質を慎重に精査する必要がある

 気掛かりは担当閣僚が「県外困難」論を口にしていることだ。これに対する国会での追及が甘い。なぜ難しいのか、説明がほとんどない。他施設や遊休化した空港を具体的に調査した上での考え方なのか

 日米特別行動委員会(SACO)から米軍再編まで、在沖米軍問題に関与した元防衛官僚から4年前、こんな言葉を耳にした。「(普天間を)本土へ移設させるための政治力は中央政界にはない」

 米国の顔色をうかがう従来発想からの転換が必要だ。米軍に施設を提供する根拠となっている日米安全保障条約第6条に、米国の決定権を示す条項はない。海兵隊の存在意義も含め、洗い直しが求められている

 明日開かれる県内移設に反対する県民大会は、沖縄の声を端的に示す機会だ。現行施設の危険性は続く。「最後の意思決定は私が」と公言した鳩山首相に「悠々として急げ」と促す大会にしたい。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年11月7日 
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きちんと相手の目を見て、話をして、握手する、あいさつの大事さ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 人見知りは乳幼児の特性かと思っていたら、最近は大人にも広がっているようだ。先日見たテレビでは、人見知りで困っているという芸人が、人見知りゆえのエピソードを披露して笑いを取っていた

 晴れの場が苦手な筆者も最初は共感して見ていたが、単なる「口べた」「引っ込み思案」「コミュニケーション能力不足」といえなくもないのではという印象を受けた

 先日、サッカー元日本代表の中田英寿さん(32)が来沖し、子どもらとミニゲームを楽しむイベントがあった。気になったのは、遠巻きに写真を撮る子は多かったが、直接話しかけたり、握手を求める子は少なかった点だ

 中田さんは子どもらの緊張をほぐしてあげられなかったと反省する一方、「きちんと相手の目を見て、話をして、握手する、あいさつの大事さを、親が普段から教えていかなければ」と指摘していた

 欧州で活躍していた現役時代、中田さんは流ちょうなイタリア語や英語で取材に答えていた。戦術や意見を伝えるため、相手を知り自分を知ってもらうためにもコミュニケーションは不可欠であり、サッカーの技と同様、不断の努力を重ねたはずだ

 堂々と世界を渡り歩く中田さんに学ぶ点は多い。人見知りを隠れ蓑(みの)にせず、まずは目を見て、明るいあいさつから始めたい。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年11月6日 
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不満を飲み込み、曖昧な対応こそが「円満」の秘訣という過去の惰性から脱する・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「赤い糸、夫居ぬ間にそっと切る」。有料老人ホーム協会が毎年公募する「シルバー川柳」で過去に入選した一句である

 熟年夫婦間のブラックジョークなのだろうか。男性側の弱みを見事についた秀逸な句で、亭主関白を気取る世の男性陣にとっては、思わずドキッとしてしまう、この上ない脅し文句に聞こえる

 いささかとっぴであるが、戦後の日米関係を「夫婦」に重ねて考えてみる。同盟という契りを結んで以来、日本という国は、傲慢(ごうまん)な「夫=米国」に翻弄(ほんろう)され、不満があっても口にはしない、従順な「妻」を演じてきた

 こんな関係を見直そうと登場したのが、「対等な日米関係の構築」を掲げる鳩山政権である。だが、自ら打ち上げた普天間飛行場の県外移設に対し、「日米合意は変更できぬ」という高圧的にも映る米側の対応に、早くも腰が引けた感がある

 来年は日米安保条約が改定されて50年になる。鳩山首相は代表質問に対する答弁で「日米同盟のあり方全般について包括的なレビュー(再検討)を行いたい」と表明、普天間問題はその試金石になろう

 50年といえば、夫婦なら「金婚式」を迎える歳月である。不満を飲み込み、曖昧(あいまい)な対応こそが「夫婦円満」の秘訣という過去の惰性(だせい)から脱する時である。先の「脅し文句」をそっとつぶやいてみるのもいい。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年11月5日 
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ワクワクする楽しみが待っていた、日本最南端の映画館の火が消えた・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 日本最南端の仁王像といわれる石垣市桃林寺の金剛力士像が来年1月九州国立博物館に展示される(3日付26面)そうだ

 幼いころ、寺の正門両脇に威厳を放って立つ仁王様の前を母や叔母に手を引かれて通り過ぎるたび、怖くてしかたなかったことをいまでも覚えている。でもその一瞬さえやり過ごせばあとはワクワクする楽しみが待っていたのだった

 そこを通るのは映画を見に行くためだった。娯楽の少ない時代、映画は幼心にも感情を揺さぶる強烈な記憶として残っている。それは単に娯楽のみでなく島と世界を結びつける情報でもあった

 ところが先日、島からやってきた同級生と飲んだら、その映画館がなくなったという。日本最南端の映画館として唯一残っていたシネマパニック万世館がことし1月、ついに閉館になったのだ。島から映画文化の火が消えたのである

 飲んだ日の翌日は1年ぶりの東京出張だった。共同通信社加盟全国各紙の文化部長らが出席する会議だ。冒頭記念講演が行われ東宝株式会社の中川敬専務が登壇、興味深い話をしていただいた

 業界組織の映画演劇文化協会が来年「午前十時の映画祭」を実施、名作50本を1年かけて全国25館で上映するという。映画人口の回復傾向を背景にする企画だが、南の島の寂しい状況が気にかかる。(真久田巧)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年11月4日 
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甲子園センバツ2校出場 野球好きの表情が緩む、贅沢な春への予感・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「嘉手納」の文字が紙面をにぎわせている。九州高校野球で嘉手納が優勝し、センバツ出場を決定づけた。普天間飛行場の嘉手納基地統合案浮上で曇る気持ちに、光が差す朗報だ

 堅い守りを信条に、ここぞの集中打で快進撃を続けた。主戦・池原有君の粘りは圧巻。身長165センチ、山城星也君の小気味よいピッチングは、大きな秋の収穫だ。打線も日ごとにヒーローが変わり層は厚い

 初出場での優勝。道のりは順風ではなかった。昨年来、1点の重みを痛いほど味わった。悔しさを胸に守備練習に打ち込んだという。決勝で見せた美技の数々はひたむきな努力の賜だ

 一方、優勝候補とされた興南も4強進出。他校からマークされたと思うが、投手の島袋洋奨君を中心に、春、夏と連続の甲子園経験が生きた。目標の九州制覇には一歩及ばなかったが、今後、見つけた課題を修正してほしい

 嘉手納はもちろん、興南もセンバツ出場が濃厚。九州の高校野球のレベルは高い。40年ほど前まで県勢は、その壁にはね返され続けた。九州を乗り越えることが関係者の大きな目標だった。過去2度の春の全国制覇とともに、九州での活躍は県勢の実力を証明した

 とはいえ、センバツ2校出場となれば夢のような話。野球好きの表情が緩む、贅沢(ぜいたく)な春への予感。今から待ち遠しい。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年11月2日 
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「うつらない」「うつさない」ための努力は私たち一人一人にも求められている・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 季節の変わり目で風邪をひいてしまった。熱が出たため、病院でインフルエンザの検査を受ける。幸い陰性だったものの、結果を待ちながら「もしかして…」と気をもんだ

 新型インフルエンザの感染拡大が加速化している。全国の推計患者数は10月25日までの1週間で100万人を突破した。シ亡者数も増えている。県は「流行の第2波に入った」とみて注意を呼び掛けている

 関係者へのインタビューを通して夏場の流行期を検証した社会面の連載「新型インフル最前線」で、県立中部病院の遠藤和郎医師は「沖縄が培ってきた救急医療や医療者の良好なコミュニケーション、献身的な努力で奇跡的に乗り越えた」と振り返った

 全国的にも流行の〝先行ケース〟となる中で、試行錯誤しながらも何とか乗り切った関係者の努力に頭が下がる。ワクチン接種が始まったとはいえ先が見えない中、この体験を第2波対策に役立ててほしい

 そして「うつらない」「うつさない」ための努力は私たち一人一人にも求められている。今更ながら手洗いやうがいといった基本を徹底したい

 中小の事業所が多い県内では、体調不良で仕事を休みづらいのも事実だが流行期を早く終わらせるためにも「休む勇気」「休ませる勇気」を持てるよう、今のうちから備えておきたい。(奥村敦子)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年11月1日 
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