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「基地問題」私たちが望む沖縄の姿をこの手で引き寄せるために、今度こそ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 ベビーカーを押し、あるいは小さな手を直接引いて若い母親たちがやってきた。部活を途中で切り上げたのか、ユニホーム姿の高校生たちもいた

 取材班の一人として参加した1995年の県民総決起大会。終盤になっても会場へ向かう人の波は途切れなかった。「沖縄の思いをしっかり伝えてよ」。参加者に声をかけると取材するこちらまで励まされた

 もう傍観者ではいられない―それまで反基地運動に無縁だった多くの人たちがあの日、自らの意思で会場に足を運んだ。一人一人の力は小さいが、万人が集まれば強いメッセージを発信できると実感できた1日だった

 あれから14年。基地問題は幾つもの節目を迎え、そのたび「今度こそは…」という淡い期待と「やはり駄目なのか」との失望を繰り返してきた。無力感にかられ、日々の生活に追われていると、世代や立場を超えて心を一つにした、あの日の思いが次第に遠くなっていく

 「沖縄の方々の思いを受け止め、真剣に取り組む」と米軍普天間飛行場の移設問題で公言した鳩山由紀夫首相。迷走する内閣の動きを連日の報道でみていると、首相発言をどう解釈したらいいのか理解に苦しんでしまう

 だからこそ沖縄の意思をはっきりと示したい。私たちが望む沖縄の姿をこの手で引き寄せるために、今度こそ。(奥村敦子)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年11月8日 
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