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危険な運用が続く普天間、自然を破壊する移設予定地、嘉手納の騒音・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 反核運動家として知られたスウェーデンのパルメ元首相は広島の原爆跡地を訪れた。凶弾に倒れる5年前の1981年12月

 石に焼きつけられた人影に言葉を失った。「どの国であれ、責任を負う政治家は、政権についたらすべてヒロシマを訪れるべきである」との言葉を残している

 軍縮にかける情熱にさらに拍車が掛かり、冷戦中の米ソの橋渡し役も担った。現場に足を運び、自らの目、耳、肌に触れることがいかに大切なのか、元首相の言葉から学び取ることができる

  ヒロシマ、ナガサキ、そしてオキナワ。戦後64年。激しい地上戦を体験した沖縄は米軍占領下から日本に復帰し、経済や文化面では多々変わったが、変わらぬ現実もある

 読谷村で起きたYナンバー車によるひき逃げ事件が県民感情を刺激している。県警の捜査次第では「日米地位協定」がふたたび米軍と県民に摩擦を生じさせる結果になりかねない。こうした問題はいつまで続くのだろうか

 プラハ演説で「核なき世界」の流れを作ったオバマ米大統領が昨日、来日した。駆け足の滞在で広島、長崎、沖縄を訪れる計画はない。危険な運用が続く普天間、自然を破壊する移設予定地、嘉手納の騒音、県民の声…。耳目に触れてほしい沖縄の現実はあまりに多いのだが。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年11月14日 
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