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月の謎解き、新たな土地を目指した人類の歴史は、未知との遭遇の連続・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 勤務の関係で、帰宅するのは日付が変わる未明となることが多い。足元が暗ければ探るように歩を進めるが、ときに煌々(こうこう)と照らす月の明るさは頼もしい

 「竹取物語」など月にまつわる話や歌は多い。夜ごと見せる満ち欠けに、人生の抑揚や浮世の陰影を映す趣があり、心をとらえるのだろう。「月ぬ美(かい)しゃ」などの民謡だけでなく、潮の干満に左右される冠婚葬祭など、沖縄でも月は、人々の暮らしと密接に結びついてきた

 なじみ深い月に、従来考えられていた以上に多くの水があることを、米航空宇宙局(NASA)が確認した。過去の宇宙の様子を知る鍵にもなり、飲料水が確保できれば、月面基地の可能性も広がる、という

 毎晩見ていても、知らないことがいかに多いことか。今、各国が月の謎解きに力を入れている。日本は周回衛星「かぐや」を投入してデータを分析。中国やインドも探査に乗り出した

 鉱物などの資源調査や将来の宇宙ビジネスの道にもつながるといわれる。科学の心が強欲だけに覆われては元も子もないが、宇宙への関心は尽きない。有効活用の道を探ってほしい

 新たな土地を目指した人類の歴史は、未知との遭遇の連続だった。月は、私たちの未来をどう照らすだろう。未知への夢が、月の水を知ることで、またかき立てられる。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年11月16日 
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タグ:大弦小弦
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