SSブログ

自分との勝負、走り終えて、自分に誇りが持てるかどうか・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 昨年の秋、出張の折に東京国立近代美術館へ足を延ばしたことがあった。開館時刻にまだ間があったので一帯を散歩した

 そこは皇居の周辺で、朝からジョガーの姿が目についた。思い思いのスタイル。ファッションも楽しんでいる様子が印象的だ。二の腕に巻きつけた再生器からイヤホンを延ばして好きな音楽を聴きながら走っている人も見受けられる

 長距離ランナーとして知られる作家の村上春樹さんは走りながら聴くのはロックがいいと言っている。ジャズも聴くことはあるが、走るリズムに合わせる伴奏音楽としてはロックが一番いいと

 何となく分かる気がする。軽快なリズムと激しいビートが自分のモチベーションを上げてくれそうだ。「走ることについて語るときに僕の語ること」(文藝春秋)で、書いている。40代後半でフルマラソンを3時間半で走ったそうだ

 マラソンは自分との勝負だといわれる。世界的な大会で優勝できなかった選手がインタビューに答えて自分では満足したと語るのもきっとそれなのだろう。テレビで見ている側は残念なのだが

 走り終えて、自分に誇り(あるいは誇りに似たもの)が持てるかどうか、それが長距離ランナーにとっての大事な基準になると村上さんは書いている。NAHAマラソン間近。健闘を祈りたい。(真久田巧)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年12月2日 
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。