SSブログ

「顔展 沖縄巡回展」自分が好きなものを好きな手法で・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 浦添市の就労支援施設に通う狩俣明宏さんはバスが大好きで車体や運転手さんの絵を描き続けている。自閉症でコミュニケーションが取れないが、バスに乗っては運転手さんの名前とナンバーと路線番号を確認し、それをすべて記憶している

 15日から那覇市の県立博物館・美術館で始まった「顔展 沖縄巡回展」。狩俣さんが描いたたくさんの運転手さんの顔も並んでいる。制服に制帽、少し濃いひげ顔が、正面を向いて笑っている。パターン化された中に微妙な違いを探すのも楽しい

 芝田貴子さん(滋賀県)はお母さんの絵ばかり。髪形や服装、描く順番まですべて一緒。単なる小学生の絵に見えなくもないが、48点もあると壮観だ。恋がきっかけで制作をしなくなった、というエピソードもほほえましい

 圧倒的な力強さで目を引くのは平野信治さん(広島県)の作品。題材はタレントの志村けんさんや田代まさしさん、犬などを大胆な構図と色遣いで表現している

 正規の美術教育を受けていない彼らの作品は「アウトサイダー・アート」と呼ばれる。仏語で「アール・ブリュット(生の芸術)」

 自分が好きなものを好きな手法で、誰の評価も求めず、何にもとらわれない自由な世界観は、見る者に勇気を与えてくれる。顔展は1月17日まで。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年12月18日 
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。