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夢を諦めない「芝浜」一獲千金よりも、地道に努力することの大切さ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 落語に年の瀬を題材とした名作は多いが、代表格は「芝浜」だろう。大晦日(おおみそか)に結末を迎える人情噺(ばなし)である

 怠け者の魚屋が大金の入った財布を拾い、どんちゃん騒ぎをして寝る。だが、一夜明けると、女房から財布なんか知らない、夢だよと言われてしまう。真に受けた魚屋は酒を断って懸命に働き、夢だった自前の店を持つまでに出世する筋立て

 そして3年後の大晦日。妻から「真実」を告げられ、絶っていた酒を勧められた魚屋が「よそう。これ(改心したこと)も夢になってしまう」と言ってサゲとなり、一獲千金よりも、地道に努力することの大切さを説いている

 夢といえば、今年、夢を叶え、多くの人に勇気を与えた方がいた。不振を乗り越え、待望の米ツアー初優勝を果たしたプロゴルファーの宮里藍さんもその一人で、決勝パットを決めて涙を流したシーンは、今も瞼(まぶた)に残っている

 また、スーザン・ボイルさんは、英国のオーディション番組の出演を契機に、あか抜けない普通のおばさんから一躍、「世界の歌姫」となった。夢を諦めないこと、自分を信じることの大切さを体現していた

 凡夫の身としては、やがて結果の出る「宝くじ」に一獲千金の夢をつなぎつつ、今宵は、ゆく年を振り返り、来る年に向けた、新しい「夢」も描いてみたい。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2009年12月31日 
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