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明るい未来へ、何とかしようにも、本人の努力が届かない理不尽さ・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 私が入社したのは、バブル経済期の後半。採用数もかなり多く、運良く入れたくちだ。今振り返ると、なおさらその感が強い

 当時、沖縄勤務にこだわらなければ、就職はそれほど難しいことではなかった。本土企業が内定者を対象に、東京ディズニーランドでイベントを開いたという話を聞いたのもそのころだ

 今の県内の就職、雇用状況は深刻だ。来春の新規大卒者の就職内定率は17%(11月時点)で、過去18年間の調査で最低という。多くの若者がスタートラインにさえ立てない。何とかしようにも、本人の努力が届かない理不尽さも感じているだろう

 本紙(11日付社会面)に掲載された新成人のコメントには、「ものづくりが好き」「簿記2級を目指す」など就職や資格取得に関する内容が目立つ。意識の高さに感心するとともに、最近の雇用環境の厳しさを反映しているともみえた

 雇用対策にもさまざまあるが、政府が2002年に推奨したワークシェアリングの議論は一時期に比べ低調だ。分ける仕事自体が減った上に、給与低減につながるとの反対論も根強いからだろう

 いつの時代でも、若者が明るい未来を描けることが社会全体の活力を生む。入り口を閉ざさないために何ができるのか。行政や労使の枠を超えて議論することの必要性を痛感する。(浜元克年)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年1月12日 
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