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空白の一日「顔で笑って、心で泣く」同情されたくありません・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「顔で笑って、心で泣く」。映画「男はつらいよ」で、フーテンの寅さんが「男はな…」と前置きして語るおなじみのセリフだ

 先日、57歳で急シした元プロ野球投手、小林繁さんは、そんなセリフが似合う人だった。小林さんといえば、1978年オフの「空白の一日」として知られる江川卓投手のドラフト騒動に巻き込まれた「悲運のエース」である

 江川氏との交換トレードで阪神への移籍が決まった深夜の会見。「同情されたくありません」と、悔しさを抑えた会見を終え、ホテルに戻った当時の様子を回想録につづっている

 「泣いた、泣いた。誰に気兼ねすることなく、たったひとりの大部屋で大泣きした。悔しくてたまらない。ボクはむせび泣き続けた。長い長い激動の1日は、涙が枯れて幕を閉じた」(東京スポーツ『小林繁細腕波乱半生記』)

 小林さんは阪神移籍の初シーズン、22勝を挙げ、最多勝と沢村賞を獲得。巨人戦では負けしらずの8連勝を果たし、野球ファンならずとも「男小林」に拍手した。小林さんは、次のような言葉も残している

 「人生のバッターボックスに立ったら、見送りの三振だけはするな」。2度の離婚に事業失敗に伴う自己ハ産。私生活も波乱続きだったが、自身の言葉通り、「真剣勝負」の姿勢で駆け抜けた一生だったのだろう。(稲嶺幸弘)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年1月21日 
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