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「秋霜烈日」真実の追求だけが、正義の証し・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「秋霜烈日(しゆうそうれつじつ)」。秋の冷たい霜と夏の激しい日光の意から、刑罰や権威などが非常に厳しく厳かなことをあらわす言葉だが、巨悪を倒し正義を追求する職務の性格から、検察官の胸のバッジの呼び名にもなっている

 だが最近、その手法を危ぶむ声も聞かれる。政治資金規正法違反の容疑で現職の国会議員を逮捕したり、政権与党の幹事長を事情聴取するなど、背景に裏献金などの疑惑があるとはいえ、行き過ぎはないかというわけだ

 一昨日は、郵便制度悪用事件で障害者団体証明書を偽造したとして罪に問われた厚生労働省の元局長の初公判があった。元局長は当時の上司からの指示を受け、証明書を偽造するよう部下に指示した、とする起訴内容を全面的に否認した

 真相は今後明らかになるだろうが、元局長には金銭の授受もなく、動機の面で検察側の描いた構図には、ふに落ちない点があるとの指摘もある

 証明書偽造の実行犯とされる当時の部下が今後、元局長の公判に証人として出て、逮捕時の証言を翻す方針というから、構図がさらに揺らいでいく恐れもある

 国民は政官業の癒着の解明を強く望んでいる。ただフリーハンドを与えたわけではなく、手法が適正かも厳しく見ている。足利事件の例もある。徹底した真実の追求だけが、正義の証しだ。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年1月29日 
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