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「国家百年の大計」成長期の感性、無限の可能性を秘めた子どもたち・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 「これはアーサ採りの人だと思います」。昨秋、1枚の絵を見た小学生の感想を聞き、子どもの自由な発想に感心した。絵は焼け跡にたたずむ兵士とされる抽象画

 対話式鑑賞法という北中城小学校での授業で子どもに予見を与えず、自由に意見を出し合う中から考えの言語化や発表力を養う。直線の多い絵に、アーサ養殖の風景を連想したのだろう

 「美術鑑賞は数学とは異なり、間違いを恐れることがない」と先生も一つの「正解」を求めない。子どもの自由な発想を邪魔せず、他者の意見も大切にするよう促し、積極的な発言を引き出した

 小紙日曜企画Achaで紹介した宇宙航空研究開発機構の喜名朋子さんは中学時代、「あした部活できるかな」と毎日見上げた空が心をとらえ、地球科学の研究者の道へ進んだ。成長期の感性がその後の人生を規定する一例だ

 沖縄の童歌採集で知られる作曲家の杉本信夫さんも中学生で聴いたオーケストラの響きが忘れられず音楽の道へ。消えかける童歌を残すため、ピアノ曲として〝再生中”だ

 民主党が打ち出す教員養成課程6年制をめぐり、あらためて教員の資質が問われている。「国家百年の大計」にかなうよう自由闊(かっ)達(たつ)な論議を求めたい。ただ何のための教員か、無限の可能性を秘めた子どもたちをお忘れなく。(上間正敦)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年2月3日 
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