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「メタボ」治療には限りがあるが、予防には限界がない・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 寒い日や疲れぎみのときは汁物に限る。ふわふわのゆし豆腐に具だくさんの味噌(みそ)汁、ヤギ、イカ、アバサー、行事でなくても中味汁。今の季節なら島ニンジンとニンニク葉を入れたチムシンジ(肝煎じ)が最高だ

 沖縄に生まれた幸せを丼でかきこみ続けると、次第に腹回りがふくよかになっていく。〝口福〟の後には洋服と健康の問題が訪れる

 心配なのはメタボリック症候群だろう。腹囲が男85センチ、女90センチを超えると「待った」がかかり、脂質・血圧・血糖値のうち二つに異常があれば「メタボ」と診断される

 ところが先日、この腹囲の基準値が、心筋梗塞(しんきんこうそく)や脳梗塞(のうこうそく)の発症の危険性と明確には関連しないという調査結果を厚生労働省研究班がまとめた(9日付読売新聞)。肥満の人ほど発症傾向が高いのは変わらないが、何センチ以上といった線引きは難しいというのだ

 肥満大国アメリカは男102センチ、女88センチ超だが、腹囲と中性脂肪・HDLコレステロール・血圧・血糖値を総合的に診断している。スリムな体形に病気が隠れている場合もあり、その方が見つけやすいのかもしれない

 近所の薬局で「治療には限りがあるが、予防には限界がない」との張り紙を見た。数値に一喜一憂せず、食事や運動など日ごろの生活習慣こそ肝要か。まずは丼を汁椀(しるわん)に換えてみたい。(平良秀明)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年2月12日 
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