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多様な生き方を認め合う社会に向け、みんなちがって、みんないい・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 幼いころは男の子も女の子も一緒になって遊ぶが、いつしか手を握ることもためらう時期が訪れる

 フォークダンスの時、仏頂面になって照れくささを隠したり、女の子と遊ぶと、「イナグメーサー」と言い合ったりした経験は男性なら誰にもあろう。それまで知らなかった、性の違いが意識の中に織り込まれる

 埼玉県の小学校で、性同一性障害と診断された2年男児が女児として通学を認められた(13日付本紙)。男児は幼稚園のころに、心と体の違いに気付き、不眠を訴えるほど苦しんだという。幼い心をどれほど痛めたことか

 性同一性障害の実態は、プライバシーや性の問題を遠ざけたがる意識もあって、把握することは難しい。この学校では、校長が子どもたちに説明し、保護者の理解も得られたという。学校や地域ぐるみの温かい計らいに敬意を表したい

 しかし、男児や家族、学校にとって悩みが深まるのはこれから。成長するにつれ、体は心と裏腹に変化する。周りから容赦のない言葉の礫(つぶて)が増えるかもしれない。手探りではあるが、心のケアや対策を準備する必要がある

 男と女。身近な存在だが、目に見えない垣根は意外に高い。詩人金子みすゞが「みんなちがって、みんないい。」と歌ったように多様な生き方を認め合う社会に向け、私たちも試される。(平良哲)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年2月15日 
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