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落としどころを模索しはじめた政府「亡霊」しのび寄る不穏な動き・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 朝は寝床でグーグーグー。昼はのんびりお散歩だ。病気もなんにもない。水木しげるさんのアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」は今も根強い人気だ

 なんともうらやましい生活ぶりだが、支持される背景には登場してくるキャラクターの妙味がある。擬人化された妖怪たちが危害を加えるが、鬼太郎は最後まで追い込まない。欲望むき出しのドジなねずみ男にも親近感がわく

 恐れる相手ではなく、むしろ人間の内面的な弱さを戒めつつ、温かいまなざしが向けられている。そんな身近な妖怪たちと違い、俗世に恨みでもあるような「亡霊」が県内で跋扈(ばっこ)している

 辺野古陸上、嘉手納、津堅沖、あるいは下地島。普天間飛行場の移設問題で「少なくとも県外」を打ち出していた鳩山政権内から「出るわ、出るわ」のオンパレード。以前に白紙になった案がなぜ今なのか

 首相自身は沖縄への配慮をにじませてはいるが、周辺を使って「沖縄しかない」という既成事実を積み上げているようにしか映らない。県民はこの十数年、多くを学んできた。落としどころを模索しはじめた政府の狡猾(こうかつ)さも含めて

 鬼太郎はしのび寄る不穏な動きを敏感に察知する。地に足のついていない亡霊の存在は、地盤を固めきれない政権を写す鏡なのか。県民の髪の毛は妖気を感じ、逆立っている。(石川達也)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年3月6日 
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