SSブログ

「被爆者の声」我々はどこから来たか。何者か、どこへ行くのか・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 東京のコピーライター古川義久さん(55)がそのCDに出会ったのは4年前。広島と長崎の被爆者たちの声が収められていた

 長崎生まれの古川さんには「原爆体験談」は身近だったが、耳に入る声一つ一つに身震いした。「これまでにない生々しさ。圧巻だった」。CDは昨年3月に亡くなった伊藤明彦さんが伝助を肩に担ぎ、青森から沖縄まで1003人分を集め、無償で配布していた

 「あまりに知られなさすぎた」。古川さんは成果を多くの人に届けようと、インターネットで紹介することを提案。画面上に文字を入れることも考えた。ただ、素材があまりに多すぎた

 支えたのは中高校の同窓生。顔も知らない先輩や後輩にメールで呼び掛けたところ、8人が協力した。伊藤さんが目標にしていた核保有国の言語への翻訳にも着手。過日、英語版がHP「被爆者の声」上で公開された

 ヨーロッパからも反応があるという。今、中国語やロシア語翻訳も始めた。志半ばで世を去った伊藤さんはゴーギャンの言葉をよく口にした。「我々はどこから来たか。何者か、どこへ行くのか」。その答えを見つけ出す半生だった

 「もっと知られていい」(古川さん)。核廃絶にかけ、地道に拾い集めた伊藤さんの「声」の積み重ねは今、若い世代や世界にも届き始めている。(石川達也)

大弦小弦 沖縄タイムス 2010年3月20日 
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。