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62回目を迎え、総合美術展としての厚みを増した沖展・・・ 大弦小弦 八葉蓮華 [大弦小弦]

 風はやや冷たく感じられたものの、うららかな日差しがうれしい。春陽に誘われるように、浦添市民体育館で開催中の沖展へ出掛けた

 週末とあって多くの参観者でにぎわう会場内。質感など細部を確かめるように作品に顔を近づけてじっと見入る人、距離を取って全体を見渡し〝対話〟する人。いつもながらの鑑賞風景がそこここに。一方で新しさもあった

 27年ぶりの新ジャンルとして工芸部門に設置された木工芸。ぬくもりのある素材の持ち味をいかしつつ、造形の美を追究した多彩な作品が並ぶ。丸みを帯びた形のいすに、座りたそうなしぐさの子どもの姿も。確かにその気持ちはよく分かる

 62回目を迎えた歴史に新たな1ページを刻み、総合美術展としての厚みを増した沖展。もちろん絵画や写真、書芸などほかの部門も魅力的で作品に込めた作者の思いを一人一人に聞いてみたい気がする

 「芸術の秋」とはよくいわれるが新緑が目にまぶしく生命力あふれる今の季節に向き合う芸術は、見る者の気持ちをより高揚させる。だからこそ沖展も春の風物詩として長年親しまれてきたのだろう

 作品を前に家族や友人同士で語らうもよし、一人で静かに見て回るもよし。4月4日までの会期中は会員による作品解説会もある。ぜひ多くの方に足を運んでほしい。(奥村敦子)

 大弦小弦 沖縄タイムス 2010年3月28日 
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